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カテゴリ:地理
秋田・青森両県にまたがる十和田湖で、1871年の廃藩置県以来決まっていなかった湖面上の県境が、137年を経て定まる見通しになった。
これは十和田湖に面する秋田県小坂町、青森県十和田市と両県の間で22日に初めて開かれた4者協議で方針を固めたもので、湖の面積の比率は秋田県側4、青森県側6となる。 十和田湖の面積は約61平方キロで国内12番目の大きさ。 これまで湖と湖周辺に県境の線引きがされていなかったため、各自治体とも国からの地方交付税算定の根拠となる面積に組み入れることができなかった。 県境が画定すれば、両県と両市町で合計6000万~7000万円の地方交付税が上乗せされることになり、その一部は、湖周辺の環境保全などに使うことが検討されている。 今後は測量などを行い、詳しい線引きを決めることになる。 境界未確定は珍しいことではなく、県界未定も全国に多数存在する。 ただ、今回のように湖上の県界未定は全国でここだけ。 ちなみに首都圏の県境未定では、水元公園における東京都と埼玉県の県界や、江戸川水門付近における東京都と千葉県の県界がある。 地図を作成する上ではこの境界未定は悩ましいところ。 特にGIS利用においては県であれ、市町村であれポリゴン(面)を形成する必要があるのだが、県界が途切れてしまうと面を閉じることができないのである。 一つずつであれ、こうした未定境界が確定するのはその意味においてもありがたいことかも知れない(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.24 00:08:59
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