昨日、退社して帰宅途中に携帯に電話。国の某大学で教授(多分)をやってる日本人の先輩で、うちの事務所になんか出願してくれた方だ。
元々日本での発明を韓国で出願したのだが、韓国語の明細書が日本語の明細書と違うという。(当然ながら先輩は韓国語は私よりうまい。大学で講義してんだから)
え???
ファイルがないからなんとも言えないのだけど。
「どう違うんでしょうか」
「日本のは請求項に『1、2または3項において』ってあるんだけど、韓国語では『1乃至(ないし)3項において』ってなってる」
「・・・? で? 日本語は『1と2、または3』とかそんな意味ですか?マルチのマルチにひっかかるとか?」
「いや、1か2か3って意味」
「・・・で?」
「だから2項が抜けてるでしょ」
え?
「先輩、乃至ってのは『から』って意味なんです。『1乃至3項』ってのは『1から3項』って意味なので2項も入ってます、問題ないです」
「えええええ? 乃至って又はの意味じゃないの?」
「違います。少なくとも法律関係では『から』の意味で使われます。明細書でもそうです」
「知らなかったなあ・・・」
そう、私もしらなかった。
辞書には
(1)数量・位置などの限界・範囲を述べて、その間を省略する意を表す。…から…まで。
(2)または。もしくは。
と書いてあるけど、ほとんどが(2)の意味でしか普段は使わないから。
でも法律ではまだまだ「1乃至7項」とか使ってるんだよね。ただ、これもだんだん「1項から7項まで」に変わっていってるけど。