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カテゴリ:日活撮影所あれこれ
美女を想像してたあなた、秘密を知ったらがっかりするかもしれませんね。その秘密とは何でしょうか。実は私も驚きました。というよりもショック?でしたね。
何の作品だったか覚えておりませんが、まだ日活に入って間もない頃だったので、多分「事件記者シリーズ」のどれかのような気がします。その日はフィルム・ダビングが行われていました。 FDとは映画制作の最終工程で音楽、効果音、セリフなどを併せて映画フィルムに焼き付けることを言います。録音技師さんがそれらのソースを上げたり下げたりして調合、整音する訳です。隣室ではリーレコ係の人がフィルムと同じ回転をする録音機を回して、それを音のフィルムに焼付けます。そして出来上がった映像フィルムと録音フィルムを現像所で一本化すると云う訳です。 今ではもっと進化したやり方をしているのではないかと思いますが・・・。話が横丁へ逸れたようですね。ハイ・ヒールの美女の話でした。ダビング・ルームの画面には美女が歩いてきて立ち止まり、再び歩き出すシーンが流れています、ロケなので勿論無音です。私は一体どうやって音を入れるんだろうと興味深々でみていました。 ガラスで仕切られた効果室の中に効果部のまだ若い男性が入っていて、勿論、男物の短靴を穿いています。そして短靴の底をコンクリートにカツカツと当てているのです。画面だけを見て、音を聞いていると美女が歩いているとしか思えません。初めてみる私にはカルチャー・ショックでした。 立ち止まり、再び歩き出すキッカケも2,3度のテストでドンピシャリ、本番も軽くOKでした。 映画と云うのはまさに魔術だと認識を新たにしたものでした。 これ 何でしょうか? 楽天ブログ★アクセスランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.14 10:14:43
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