キース・ティペットやエルトン・ディーンらの意欲的な作品群を70年代中期から数多く出したOgunレコード。フリーな作品も実験色の強い作品もあれば、ニクラやこのアルバムのようなホノボノとした肩の張らない美しく楽しい作品もある。
参加者もOgun史上においても突出した名演奏者で彩られたLP(全5曲)。
Louis Moholo (dr), Evan Parker (ts), Kenny Wheeler (tp),
Nick Evans (tb), Radu Malfatti (tb), Keith Tippett (p),
Johnny Dyani (b), Harry Miller (b) produced by Ron Barron
All arranged by Louis&Nick
情熱に満ち溢れたKhanya Apho Ukhona そして
早逝したモンゲジ・フェザのYou Ain't Gonna Know Me 'Cos You Think You Know Me
一方Wedding Hymeでは、比類無い音楽性で遥かな大地を想わせるスケール観と美しさを醸し出している。
LP裏面にはお馴染みスティーブ・レイクの英文ライナーとルイスの若かりし日の野生的な一途な瞳のポートレイトも拝める。尚ルイスは後年、デレク・ベイリーらとも来日している。フリージャズとか苦手だなぁというクリムゾン系のファンの方にも充分楽しんでいただける、そんなティペット関連作品でもある。