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カテゴリ:青年マンガ他
『チャンネルはそのまま!』佐々木倫子 なんか久しぶりの佐々木さん。綾辻さん原作のマンガは読んでいないので、「HEAVEN?」以来だ。相変わらず「スピリッツ」系でマイペースで描いているんだね。ちょっと安心。 今度はニュースキャスターというか女子アナの話だった。しかも「バカ枠」採用。なんかノリとしては「おたんこナース」に近い。名前ももう覚えちゃったよ。 それにしても「バカ枠」採用って……景気がいい時期は、大化けを期待して、これぐらい余裕持って社員採用してたんだろうか。うらやましい。なんか、なんの努力もせず、300年に1人ぐらい出てくる天才をひたすら待っているイタリアのようだ。 久しぶりの佐々木さんだったが、頭のてっぺんからつま先まで、きっちり手抜きせずに描く人だなあ。バリバリ理系の獣医学部でいつもピンクハウス着ていた菱沼聖子ぐらいの強烈キャラがいないのが残念だが、佐々木さんのマンガ読んでいると、描かれた当時の流行がしっかりわかるよね。でも今どきの女子アナは、もっと大胆なファッションすると思うけど。 「おたんこナース」で、きっちり商業主義視点で取材するようになってから、佐々木さんのマンガは写真トレースしたみたいな造形ばかりになって、絵はつまらなくなったと思うのよ。なにしろ「動物のお医者さん」信奉者だったから。 でも、「一生懸命描いてます」感は十分伝わってくるし、時折大笑いできたから、満足。いや、もうちょっと価格安くてもいいと思うけど。 でもローカル局ですら、東京のキー局主催のセミナー受けているような中央出身者が応募するのね。そんなにテレビ局が魅力なのか、報道の仕事が好きなのか、女子アナになりたいのか……。みんなもともとお利口さんで、努力もするような人たちばかりだから、天然で強運だけが味方している雪丸ちゃんのこれからが心配だ。 しかしバカはバカなりに頑張っているのであって、周囲の秀才たちが、そんな雪丸を見直したり、参考にしたりするのは、間違っていると思うぞ。なにかに気づかされることはあってもいいけど。 テレビの人間は平気で紙媒体の企画をパクるから、長らく信用ならんと思っていたけど、この本読むと、紙媒体の仕事より遥にマルチ脳が要求されるようだな。時間との競争だし。報道かあ……肉食でないとやっていけそうにない職場だ。かけだしの頃、テレビ誌1年やっていたので、キー局すべてよく行っていたが、どうにもなじめない業界だったことよ(遠い目)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.05 00:35:00
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