|
カテゴリ:青年マンガ他
『中村工房(1)(2)』中村光 最近重版かかったらしくて、平積みになっていた中村光の初期(といっても6,7年前)の作品。1編6~7ページのショートギャグがパンパンにつまっている。 これ、3巻まで出ているんだが、とりあえず2巻まで読んでみて、気に入ったら続きを買おうと決めた。 これが高校生の時の作品かあ・・・さすがにギャグのセンスは幼くて、笑えないものもあるんだけど、毎回毎回、よくもこれだけバラバラなシチュエーションで外したギャグを連発できるものだ。 最初からオリジナルというより、誰もが知っている世界観だったりシチュエーションを利用して、そこをズラしていくというのは良くある手法だけど、シリアスからの落とし込み方が、ぎゃははと笑えるギャグというよりナンセンスギャグなのだった。 『聖★おにいさん』から中村さんを知った身には、彼女が女性でまだ20代前半ということに驚いていたんだけど、この作品読んだら、ちゃんと陶芸家のとーちゃんとかリアルに登場していて、扶養家族の一員なのだった。まだ自分が生まれ育った環境で親に庇護されながら試行錯誤しつつ描いている作品が連載になって単行本にもなって、というのは恵まれすぎているようにも思えるけど、家族や地域と隔絶しなくても漫画家になれるというモデルケースだよな(笑)。 キャラクタは小さな頃から温めていたというか湧いてでてくるキャラがいるらしく、「荒川アンダーザブリッジ」に出てくるカッパとか、見慣れたキャラが結構ある。個人的には時間がおくれるアナログの掛け時計の擬人化したやつね。ドアとかちょんまげとか、擬人化がお好みのようだ。画力はまだまだで、バレリーナとか着物姿はもっとがんばってくれという気持ちだが、それでも何でも描いてやろうという意欲は頼もしい。 さ、これで「荒川~」も先へ進める。1巻だけ買ってみて、最初なんだか全然世界観についていけなかったんだけど、読み直しているうちにじわじわ面白くなって続きが気になりだしたところだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.17 09:33:38
コメント(0) | コメントを書く
[青年マンガ他] カテゴリの最新記事
|