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カテゴリ:青年マンガ他
『3月のライオン(3)』羽海野チカ あらら~毎年3月刊行だとばかり思っていたので、秋に出るとは思わなかった。ノーチェックだったので新刊売場で見かけてあわてた。そして今回も面白かった。棋士という職業の人たちが、いかにわが身をすり減らして盤上の勝負に命をかけているかがわかる。対戦前に相手を動揺させようなんて姑息な手段も、やっぱり普通にあった(笑)。ある意味、相撲より特殊な世界。10数年前、能條さんの将棋まんがにはまったことがあるけど、それ以来の興奮。なにしろ 棋譜が出てくるといちいち止まってしまうので、読み終わるのに時間がかかる。 ものすごい緊張感の対戦場面と、腑抜けになった零くんが月島の下町の家庭で魂を取り戻すシーンとのギャップが大きいほど面白い。 風邪引いて寝込んでしまった一人暮らしの高校生って、孤立死の可能性があることに、この本読んでわかった。なにしろ友達と呼べる人がひとりもおらず、頼ることを是としない性格だからなあ。大原麗子のようだわ。 対戦シーンで若い棋士たちの脳内台詞がイマドキで笑えた。「あの桂馬タダじゃね?」とか(ついてる絵がいまやってるDQのおどる宝石そっくりで爆笑した)、「オレの飛車、成れんじゃね?」とか。でもいちばん笑ったのが「適正価格とエステー化学って似てね?」だったが。 作者のあとがき読むと、作品の進捗具合はどうやらまだ3合目付近らしくて、まだまだ続くっぽい。とても練られた構成だと思うので、間が空くとわけわかんなくなっちゃうから、このぐらいのテンポ(半年に1冊)くらいで出してくれるとうれしい。絵は今回、はっちゃけたシーンが多かったせいか全体に汚い。けど気にならない。 それより、川本家、改築もの番組(ビフォアー・アフター)に出てきそうな不便なしもた屋で、和菓子屋やっているじいさんの収入だけでは改築費用もでないのか。もうちょっと便利に暮らさせてやりたい。あの界隈は良く知っているが、周辺全部壊して集合住宅にしないと、建蔽率の問題で建て直しできないんだよな。じいさんの長女、銀座のクラブでママやってんなら、けなげな3姉妹のために金ぐらい出してやれ。 さてここから食べ物ネタ。 この本読んでいる途中、零くんが食べている卵かけごはんがおいしそうで、思わず雨のなか、生でも美味しく食べられそうな卵を求めてちょっと遠くの高級スーパーまで走ったのは自分だ。選挙の投票ついででもあったけど、卵は350円だったが、この時期急に気温が下がるといつも作りたくなるアイリッシュシチューも食べたくなって、でもフレッシュラム売ってなかったので、特選和牛すね肉シチュー用を豪快に切ってもらって300g2000円。なんか高くついたぞ卵かけごはん。 5年ぶりくらいで食べたけど、なんだろね、このシンプルにして懐かしい味は。子供の頃は白身のどろどろが嫌いで食べられなかったのに。そういや卵かけごはん専用醤油なんてのも数年前に流行ったな。だししょうゆを少しいれて味わった後、半生のゆかりをかけたり、じゃこを混ぜたり。和の保存食があればいくらでもごはんが食べられる。ここ数日飽食だったから、よけいにおいしく感じる。 シチューは日曜に仕込んで、月曜に初めて食べた。ああ死ぬほどうまいよアイリッシュシチューもどき。相変わらず大麦は手に入らないので今回初めて米を入れてみた。こないだ食べた北イタリア料理みたいにはとろみは出ず(煮えたところでバーミックス突っ込んで粉砕すればよかった)、嵩が増えただけだったが、香草と塩こしょうタイムだけでなんでこんなにおいしくなるのか不思議。画像は去年もおととしも載せているはずなのでパスだが、久々においしいものをつくった(というか最近外食多くてまともな料理は久しぶり)。ああ~おいし~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.01 07:28:02
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