|
カテゴリ:青年マンガ他
週末用マンガから非BLを
『死がふたりを分かつまで(10)』DOUBLE-S ああ~やっと話が転がりだした。そして土方護の過去編に萌えたぎった。なんだか全員「やじきた学園道中記」に出てくるような剣術オタクな純粋ボーイズばかりで胸キュンものだった。それにしても黒幕がビル・ゲイツみたいなサイバー企業のオーナー(まあ、こいつもオタクっちゃあオタク)で、こういうキャラにも激萌える。しかも足悪いし。頭脳明晰で金も腐るほどあってイケメンなのに、その頭脳と金をわけわかんないことに使う話は大好物。 それにしても、これまでの9巻は序章ですか? こりゃ10巻通して読み直さないと。しかしお話を考える人が別にいるとはいえ、この人のマンガの技術にはホレボレする。効果線とトーン効果でいまさらうならされるとは。ゲーム誌系のコミックスって、このぐらいの技量の人がワンさといるのが恐ろしい。 『不思議な少年(8)』山下和美 これも最初の3巻くらいまでは面白かったけど、6巻くらいで飽きて、それでも雑誌掲載時には読んでいて、今回久々の単行本買い。この作品の根底に流れるものって、不思議な少年の存在意義はともかく、地の文に漂うものはキリスト教的倫理観なんだよなあ。最後に救いがなくてもいいと思うのは私だけ? 特に今回の長編のほうは、偽善と慈愛に満ちた少年と、ドフトエフスキーよろしく心に飼っている獣が出てくる村民たちと魔女狩りのお話で、ちょっと今更だった。それをひっくり返すのが少年の役目なんだけど、最近結構後悔したりして傲慢さが低下している(笑)。そして最初の頃はすんごい美少年だと思っていたのに、最近そう思えないと思ったら、正面顔の左右のバランスがおかしい。おーい山下さーん、一条御大は仕方がないとして、まだ劣化には早いですよ~! 『幻想綺帖(1)』波津彬子 波津さんの単行本、5年ぶりくらいで買った。掲載誌がネムキってことは、雨柳堂は終わったのかな? 彼女の好きそうなお話ばかりで、以前にも波津さんは鏡花や牡丹灯篭を漫画化しているから、こういうのはお手のものだろう。30年くらい前に、坂田さんたちとブラッドベリも漫画化していた。もう大ベテランさんなのに、相変わらず等身のバランス悪くて稚拙に見える絵柄なのが残念だ。この人はもううまくはならないのか。これが持ち味だからいいんだけど。あーでも、別に読まなくてもよかったな。人物以外の作画表現には感嘆するが、やっぱり人が描けていないとなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.27 11:53:57
コメント(0) | コメントを書く
[青年マンガ他] カテゴリの最新記事
|