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カテゴリ:青年マンガ他
『乙嫁語り(1)』森薫 すごい絵だなー圧巻だ。どれぐらい時間かければこんなの描けるんだろう。画力がない自分には夢だけど、絵心がある人ならこういうのって萌えるんじゃないか? それにしても19世紀中央アジア遊牧民なんて、どうやったらそんな設定思いつくんだろう。 衣装やアクセサリーにも目がくらむけど、生活様式すべてが興味深い。たぶん1000年くらい変わっていない生活なんだろうなあ。正倉院御物にもあるような水瓶とか器とか。絨毯とかクッションカバーみたいなファブリックとか。馬具の構成とか。 そして狩猟シーン!もう隅から隅まで堪能した。アンケートはがきも森さん謹製みたいでかわいいぞ。帯、表4、カバー下にいたるまで作者のこだわりがびっしり。すごい作品愛だ。そしてあとがきで、ああこの人は萌えのおもむくままにマンガ描いているんだなあとわかって、うらやましくなった。 お話は、12歳の跡取り息子(どうやら末子相続らしい)のところに、隣の部族から来た20歳のお嫁さんの物語。もうかわいい! 新鮮! ああいう生活、ちょっと憧れるなあ。アミル(嫁さん)のお兄さんとか、若い男子がみなハンサム! アミルの下着姿が出てきたけど、こういうとこまでちゃんと調べて描く漫画家魂に頭が下がる。だって簡単に資料なんか手に入りそうにないもの。 そういえば以前、BSマンガ夜話かなんかで「エマ」が取り上げられていて、森さんがエマを描き始めたのはまだ21、22歳くらいだと知って驚いた。このマニアックな設定好きは自分と同じニオイを感じる(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.03 21:15:23
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