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テーマ:徒然日記(22831)
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去年、カーリーの花展に着物で行こうと約束したのに雨が降って挫折したので、今年はちゃんと着たぞ。目的地は雅叙園じゃなくて上野の東京都美術館だったけど。
考えたら、最近は滅多に着なくなった和服で雅叙園の100段階段は所詮無理だったわ。だったらバリアフリーな公共施設のほうがいいよねと、きもの友達でもあるSさんと話し合って、双方の家からタクシーで行ける上野にした。そんなわけで、日曜は久しぶりに着物を着て出かけて、定家の書を堪能してきた。 着物は去年着るつもりで、江戸玩具を散らした朱色の襦袢に半襟までつけてたので、そのまましつけを抜いたばかりの黒の紬に相良刺繍の名古屋帯締めていざ出陣! もうさ、普段着なくなると、和服はどんどん着るのが面倒になるのね。そのうちばばあになって、ひとりで着られなくなったりするんだよな。持ってる和服も紬はともかく、やわらかものは今後何十年も着られるかどうかは疑問だ。今のうちに着る機会増やすために、なにか和事のおけいこでも始めたほうがいいだろうか。 さて、「王朝の和歌守」展は、流麗なちらし書きがかけるようになりたくて、かな連綿を独学していたころの自分にタイムスリップした。定家が心の恋人だった時期があって、為家の代から名乗っている冷泉家も当然ターゲットではあった。10年くらい前かな、名古屋の博物館まで冷泉家の道具類の企画展示を見に行ったこともあった。 今回は地味~に書が中心だったけど、かな書は8割方読めるので楽しい。俊成の手は涙が出るほど美しい。定家の手はやっぱり私には美しくは思えないけど、独特の味があるのはわかる。 しっかし、国宝だらけだなー。こういうものの価値を認定する権威というのが、今の日本にどれぐらいいるんだろう。歌書の教養はてんでないけど、とりあえず私は新古今がいちばん好きなので、真筆てんこもりでめまいがしそうだった。 明月記の巻子本状態のものは初めて見た。かなり感動した。だって、(当たり前だが)知ってる人たちの名前がたくさん書いてある! 京極殿は九条良経だなとか、おお宿敵土御門殿の名前が~とか、真剣に頭のなかでリアル王朝貴族萌えでいろいろあらぬことを妄想して楽しんだ。 いつまでも明月記の前から動かない私に痺れを切らしたSさんは、さっさと売店でおしゃれな冷泉家のお香かなんかを買っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.11 10:31:56
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