|
カテゴリ:青年マンガ他
![]() 『誰も寝てはならぬ(13)』サラ・イネス おなじみ自由業オヤジと女の子たちの不思議赤坂大阪弁ライフ。もう13巻なのね。豆ごはんは10巻で終わったので、これも10冊で終わりかなと思っていたから、このぬるい非生産的な日常漫画をまだ読めるというのはうれしい。 なんつうか、この漫画って、心の精神安定剤だよね。いい大人たちのぬるさに「アー私もずっとこのままでいいのね」って気にさせてくれる。 考えたら、この作品に出てくるオヤジキャラもおねえさまキャラも、まともな結婚しているのは誰もいないのが異常だが、それが自然なところが自分の波長と合ったりする。いや、いかんいかん、漫画読んで安心していると、生身の人間はあっという間に年をとるんだぞ!(と自戒してみる) わあああん、ハルキちゃんが踵を粉砕骨折して入院した! 面倒見たがりのねえちゃんらが見舞いに来たり、大塩さんがまるで妻のようにかいがいしく面倒を見たりと、俄かに周辺があわただしいでやんの。永遠の恋愛クライマーのゴロちゃんなら、いいオンナがほっておかないのに、元祖草食系みたいなハルキちゃんはこうくるか、というオンナ運の悪さ。 そして、最近気づいたんだけど、ヤーマダくんは、同じ銀座育ちの画廊のお嬢さんはマドンナかもしれんが、モノフェチだちデリカシーに欠けるしで、恋愛に向かないと思った。そういう人は男×男の世界に来ればいいと思うよ。 ネネちゃんが例によってカレシに振られそうになっていて、「最近、仕事を口実に約束をキャンセルされる」とゴロちゃんに相談したら「それはもう下山に入っている」(恋は終わっている)とか言われてヘコんでいたけど、すごいわかりやすい比喩だわ。 人を見る目が全然なくて恋愛では好きな男はゲイか彼女持ちで、好きでもない男にばかり言い寄られる自分には、こういう、恋愛を時間軸で考える感覚ってないよなー。そうかあ、頂上目指して登山途中は異様にアドレナリンが出ていて盛り上がるけど、登頂達成してしまうと、あとは降りるだけなんだな。だから降りる前に結婚という枷をはめないとだめだという。 そういう計画的な恋愛には縁がないなあ。 ところで白地バックの表紙は初めてじゃないかな。なんか新鮮。食品パッケージの掟破りのカラー、みたいな感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.24 23:24:56
コメント(0) | コメントを書く
[青年マンガ他] カテゴリの最新記事
|