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2011.06.19
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カテゴリ:青年マンガ他


『乙嫁語り(3)』森薫

眺めているだけでもうれしくなるユーラシア遊牧民族嫁マンガ3巻。今回は舞台と主役を移して、言語学者(文化人類学者?)のスミス氏をめぐる物語だった。2巻までの、狩りのうまい年上の嫁さんの話も面白かったけど、今回はスミス氏があやうく5人の夫と死別した後家さんと結婚しそうになる。最初は無理やりだったけど、そのうち、兄弟と次々結婚せざるを得ない運命だった後家さんに想いを寄せるようになる。そうか、乙嫁というのは単数ではなく、アミルがトップバッターで、次々と異なる乙嫁が登場する構造なのね。それぞれ部族や地域が違うと、風俗も食文化も異なるから、森さんのことだから、そのさまざまなバリエーションを全部描きたいのかもしれない。寿命がどんだけあっても足りないぞ(笑)。

今回は、ひょうきんな案内役の青年が、世渡り上手な次男タイプ(事実、財産をもらえない次男だった)で、スミス氏をアンカラに送り届けるまでに、さまざまな知恵を披露してくれそう。その第一弾が、茶屋(カフェ?)での大宴会だった。ここで懐かしのアミル夫婦登場! アミルちゃん、「キジがおいしそう!」って、一人で市場で生きているキジを買って捌いて、焼いてもらっておいしそうに食べていた(笑)。食が豊かな文化は生き延びるというか、食が豊かでないと文化として成熟できないというのが私の勝手な持論なので、別に王侯貴族でもない、一介の遊牧民がこれほどの質と量を担保していることに驚く。どれもおいしそう~! 

そして、いつもながら風俗、装束、慣習、生活の様子など、モノクロなのに鮮やかな色が見えてくるようだ。これ、拡大して幼児の塗り絵に使えそう(笑)。
毎回楽しいあとがきでは、ヤギと羊(の原種に近い種)の違いを一言で説明していた。なるほど~目頭の切れ込み、ね。アンケートはがきに、いろいろなポーズをとる子羊ちゃんたちがてんこ盛りで可愛くって、フレームつけて飾りたいほどだ。

ところで、夫が不慮の事故や病で亡くなると、嫁はそのまま居残って、夫の弟と結婚するというのは、日本でも戦後しばらく普通にあったことだ(今でも閉鎖的な部落ではあるかもしれない)。
学生時代の友人(山梨出身)のお母さんもそうだと言っていたな。だから、父として育ててくれたのは実は伯父さんだったとかね。公家や武家の系統、あるいは資産家でもない限り、側室やお妾さんを複数持つことはできないから、嫁が残って次々夫を変えていく。「家を守る」ことが女系に移るんだよね。外からやってきた嫁によって血を絶やさない、とっても合理的な方法だ。しかし、いかな自由恋愛とは無縁の時代や国であっても、次々いろんな男(しかも兄弟)に身を任せるというのは、やはりフェミ的にはどうかと思う。





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Last updated  2011.06.19 20:46:01
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