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2011.07.19
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カテゴリ:青年マンガ他
 

リブレでも描いていたのか草間さん。あれ?そういえば以前もリブレから出していたかも。
大人の男性同士、中学生、高校生といろいろなパターンとシチュエーションのお話が3本。でももう1本入れてもいいくらい薄い。そして内容も、いつもの草間さんの作品にくらべると、なんかちょっとライト。リブレに合わせているのかな。

それより最近、平行して読んでいる無関係の漫画と小説のシチュエーションがすごく似ていることが続いて驚いている。たとえば「王様のベッド」では冒頭、山の中の一軒家を訪ねていくと、そこには彫刻家がいた。
今、ランチタイムにぼちぼち読んでいるたけうちりうとさんの2004年の小説でも、山の中の一軒家を男が訪ねていくと、そこには鉄を使って造立体造形(彫刻ではなくて溶接?)をつくる芸術家が住んでいる。びびびびっくり。山の中の一軒家にイケてる芸術家が一人で住んでいるなんて設定は、そうそうかぶらないよなあ。

 

そしてまだブログには書いてないけど、雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」を読んだら、2ヵ月くらい前に読んだ剛しいらさんの「座布団」と重なった。てか、ほとんど「座布団」トリビュートみたいな作品で、えらく面白かった。雲田さん、BL描くよりこういう風合いのほうがずっといいじゃないか!

両者とも、アタマがそれまで落語となんの縁もなかった青年が、孤高の落語家(受タイプ)に弟子入りするというシーンで始まって、師匠は女形というか女房役がやたらうまくて、地の部分に「女に生まれたかった」みたいなセリフがあったり、天才肌で影のある一匹狼タイプ。
落語の世界はほんとうに疎いので、実在の落語家にこういうタイプがいるのかどうかは知らないけれど、伝統芸に生きる人々の奥行きの深さがよく表現されている。

「座布団」のほうは、あくまでBLだから、弟子視点で師匠の複雑な生き方を削り出してみせていたけど、雲田さんの漫画のほうは、師匠と今は亡き兄弟弟子との確執とか、なんか霊的なものが「視える」設定だったり、兄弟弟子の娘を引き取って育てていたり、その娘が師匠を敵とばかりに憎んでいたりと、恋愛がからまない分ずっと複雑で、すんごく読み応えがある。絵もストーリーも全然合わないのに、妙に昭和を感じさせて気になる漫画家さんだったけど、これで雲田さんは私のなかでは外せない人になったな。

 

かぶった作品はもひとつあって、ダラダラと作家買いの名香智子さんのブルボン王朝ものを読んで、女子向けジャンプの「ジャンプ改」にも同じ時代のブルボン王朝ものがあって、ところがこっちは男性作家さんなのかな、登場人物は同じなのに、あまりにも造形が違っていて、両者の距離感にめまいがした。ルイ15世(アントワネットの舅だわね)と姉さん女房の后妃が出てくるんだけど、名香さんのはどこまでいっても洒脱な御伽噺で、ジャンプのほうは生々しい人間ドラマ。これこそ漫画読みの醍醐味なのかもしれない。

ところで最近、女子向けジャンプだの女子向け少年漫画誌が相次いで創刊されて、どっちも読んでみた。ジャンプのほうは面白いわな。もともと女子のなかにはジャンプ血流濃度の高い人たちがいて(同人誌で描いている人なんかに多いはず)、人気があるのはわかるけど、それを女子というには憚られる年齢の女子(やっぱあくまで敬称としては「女子」)にも面白い、でも本質はジャンプだよって雑誌がどういうものか、すごく気になっていたんだよね。

もう一冊は、エンターブレインから出た「コミックジーン」。これはさ、「テルマエ・ロマエ」を読んでいる女子を想定したのかもしれないけど、外しているよね。大分設定年齢が低い気がする。そしてどこが少年誌なんだと。ゲーム系というかファンタジー系のこういう漫画雑誌はすでにたくさんあるし、とっくにジェンダー超えているから、好きな女子は読んでいたはず。その二番煎じに過ぎない気がする。

版元さん、ちょっと読み違えたかも。だって「テルマエ・ロマエ」の読者は、編集が考えているよりずっと年齢層上だよ。私のまわりにたくさんいるもん。普段全然漫画の話とかしたことがないのに、家に遊びいったらこの漫画があったり、それこそ普段全然漫画を読まない友人が、「テルマエ・ロマエ」だけは読んでいたりしたしね。みんなアラフォー~それ以上だよん。
そういう層はさ、剣と魔法(超能力)には興味がないの。なんつうか、生々しくない人間ドラマで感動したいんだよね。たぶん。恋愛要素は実体験で苦労していたりするから、あんまり重要じゃなかったりとか(笑)。

BL出している版元からここ数年で創刊された乙女系雑誌はことごとく失敗しているみたいだけど(読んでみたのはリブレが出した「クロフネ」とか、新書館の「カグヤ」とか。あ、講談社の「ARIA」も読んでみたけど、設定年齢が低すぎた)、こういう、少女漫画以上のOL御用達漫画が好きで、でも実はジャンプも好き、みたいな層は、敢えてそこにターゲットを絞って新創刊しなくても、現状の供給量で事足りているような気がするよ。





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Last updated  2011.07.19 22:45:38
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