カテゴリ:演劇
9月の「ラマンチャの男」来日公演が終わって、相変わらず慌しい日々を送っていました。
バタバタしている間に、第13回ミュージカル大賞のノミネート発表のニュースを見て、あぁ~~10月なのねぇ~~~と改めて実感してます。 スンウ君も主演男優賞にノミネートされましたね。 23日の発表では、どのような結果がでるのか楽しみです。 さて、今月は3作品の観劇予定のうちの1作品「オセロー」を観てきました。 彩の国さいたま芸術劇場 「オセロー」 蜷川幸雄演出 出演 オセロー 吉田鋼太郎 デズデモーナ 蒼井優 イアーゴ 高橋洋 エミリア 馬渕英俚可 キャシオー 山口馬木也 ブラバンショー 壌晴彦 「オセロー」の戯曲を何度読んでも、私が感じるのは、愛憎劇、男女問わず嫉妬心、欲深さ、憎悪などが渦巻く内容で、どんよりとした重たい気分になる戯曲なのです。 そんな中、デズデモーナのオセローへの一途な愛情だけなのには救われます。 イアーゴは上官でもあるオセローを憎んでいる。 自分ではなく、キャシオーを副官に選んだこと、自分の妻エミリアがオセローと浮気をしているかもしれないという疑い、若い娘デズデモーナの心をとらえ結婚したこと・・・・などと、おもしろくないことばかり・・・・ イアーゴは、ロダリーゴやキャシオーを巻き込んで、オセローを貶めていく、まるで悪魔に魂を売ってしまったのではなかと思うほど、憎悪に満ちた行動には恐ろしさも感じる。 オセロー役の吉田鋼太郎さんは最初は勇敢な将軍が、イアーゴの巧みな話からデズデモーナを疑い嫉妬して行く姿に変わるさまを見せてくれた。 愛する妻へ疑念を持つと、男という者はあそこまで嫉妬深くなるものなのですね。 デズデモーナ役の蒼井優さんは、可憐でオセローへの愛情溢れる美しい女性であった。 時々早口でのセリフの時に、セリフが聞きにくくなったりはしたけれど、あの大舞台でもちゃんと声が通っているから、これからもっと舞台を経験して欲しい女優さんですね。 イアーゴ役の高橋洋さん、ここまでの悪人を演じるのには葛藤やストレスがあったのだろうなぁ~~ 洋さんの出演した舞台は、デビューからいままでずーっと見続けているけど、イアーゴを演じることでまた一回りも二回りも大きくなったような気がする。 これだけの悪人を演じ、でも最後の最後オセローが自ら命を絶ったあと、じっと座っている姿からは復讐を終えた男のに少しでも人間らしい感情が残っていたのかと思わせる涙が見えたような気がした。 エミリア役の馬渕英俚可さんが舞台に出てセリフを発すると、舞台が締まるなぁ~という印象を受けた。 デズデモーナなの従順な召使でありながら、良き理解者でもある。 オセローに殺されたデズデモーナを見て、夫イアーゴの悪事を全て暴露し最後にはイアーゴに刺されて殺されてしまうけど、凛としていて美しい女性なのです。 しかし、戯曲も長い作品ですが今回は久々に舞台が長かったぁ・・・・ 13時から始まった1幕が終わったのが15時 そして15分の休憩後2幕が始まり、カーテンコールが終わったのが17時 なんと4時間があっという間に過ぎていきました。 東京公演が終わると、富山、北九州、名古屋、大阪での公演が引き続きあるようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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