この前、天皇賞のレース回顧でシンボリクリスエスを評して「歴史に残る超A
クラス」とか言っておきながら、その舌の根の乾かないうちにもうアラ探し(笑)
我ながら多少照れるけど、でもなんだかんだ言っても、「馬券」と「競馬」っ
てやっぱり別なのだ^^
僕が今まで自分でレース見たサラブレッドの中では、シンボリルドルフが一番
強いと思うし、一番大好きな馬だけど、なにしろルドルフが現役時代に、ルドル
フがらみの馬券買ったためしナシ!(笑)
今思えば、もうその頃からひどい穴党なんだけど、何とかして、強い馬を負か
したくてしょうがない。(今ならルドルフに迷わず本命打つけどね・笑)
さてそれでシンボリクリスエス、天皇賞・秋の強さは本当に史上最強クラスだ
ったと思うのだけど、もしかしてこの馬、2000m限定馬かもしれない、という可
能性がある。
「上手に走れて、強さを発揮できる距離」は馬それぞれによってまったく違う
が、その「距離適性」、強い馬ほどかなり限定的な場合があって、シンボリクリ
スエスはどうもそれに当てはまるのではないだろうか、と思えるフシがあるのだ。
(←こういうコトを勘ぐり出すとキリがない・笑)
「距離適性がかなり限定的」という一流馬の例をあげると、例えばビリーヴ。
本格化する前には府中の京王杯SCで3着するなど、1400でもわりとソコソコにやれ
ていたのだが、強くなってからは本当に「1200限定」のスプリンターになった。
あるいは、タイキシャトル。スプリントもマイルも、短いところではあれほど
超絶に強かったあの馬が、引退戦に選んだスプリンターズSではよもやの3着敗退。
本当に原因不明だったが、もしかすると、距離適性がマイル限定になりつつ
あったのかもしれない。
他にも例はたくさんあるけど、これは「加齢と共に適距離が限定化する」とい
う面と、「加齢と共にクラス上がって相手もグッと強くなる」ので、本当にジャ
ストの距離じゃなければ結果を出しにくくなってくる、という面がある。
シンボリクリスエスの2000mのレースキャリアは、まさにパーフェクトだ。
↓↓↓
●2001年/神戸新聞杯(1分59秒1)・・・皐月賞馬ノーリーズン(武豊鞍上)相手
に圧勝
●2001年/天皇賞・秋(1分58秒5)・・・トリッキーな中山コースをものともせ
ず3歳で圧勝
●2002年/天皇賞・秋(1分58秒0)・・・18番枠を問題にせず、歴史に残る爆発
力で圧勝
芝の2000ではまさに史上最強クラスと言って良く、レースぶりも強く印象に
残るものばかり。コースが変わろうが、お構いなしに圧勝の連続で、他馬が付
け入るスキなどどこにもない。まさにスーパーホースのレースぶりだ。
ところが、2000mを超えた競馬では、これが同じ馬かと思うほどふがいない
のだ。2000だとあれほどに躍動感あふれるあの漆黒の馬体が、信じられないこ
とに、ゴール前で苦しそうにもがいたりする。
●2002年JC(中山芝2200m)
【2分12秒3】 3着
わざわざマグナーテンをペースメーカーにして、平均ペースの競馬に
したわりには、最後いまいち伸びきれなかった。時計も平凡。
●2003年宝塚記念(阪神芝2200m)
【2分12秒3】 5着
記憶に新しい、別馬のような敗戦。最後は苦しがって完全に止まった。
2000mを越えたちょうど坂のあたりから、目に見えて動き悪い。
●2002年有馬記念(中山芝2500m)
【2分32秒6】 1着
タップダンスシチーの一人旅、しかし後続のラップは超スローで、
道中の流れに助けられて最後に余力を残せたが、時計平凡。