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今日でM.ナイト・シャマラン監督作品を紹介するのは3日目になりますが、この3日間の批評を見ていただけは分かるように、彼は単なる一発屋でしかありません。
この映画もそうですが、彼の映画が紹介される時はいつも「あのシックス・センスのM.ナイト・シャマラン監督の最新作………」などといった感じで紹介されていますが、それはやはりシックス・センスを超える映画を撮っていない証拠なのです。 そんな訳で、この映画も駄作ではありますが、公平かつ冷静な映画批評を始めたいと思います。 まずはストーリーです。 ペンシルバニア州に住む主人公のグラハム(メル・ギブソン)は優秀な牧師でしたが、妻を交通事故で亡くしてからは、神への信仰心をもなくしてしまいます。そんなある日、グラハムの農場に、巨大なミステリー・サークルが出現し、それと同時に世界中で異変が起きはじめ………、とまあ、だいたいこんな感じです。 まずこの映画の悪いところは、ミステリー・サークルを題材としていながら、その正体を宇宙人の仕業にしているところです。もうご存知の方もいると思いますが、そもそもミステリー・サークルとは、そのほとんどが人間によるいたずらなのです。 現在では犯人(ダグ・バウアーとデイヴィッド・チョーリイと言うなんと老人の二人組みらしいです)が200以上のミステリーサークルをいたずらで作成したと名乗りを上げ、信じないマスコミ達(BBCニュースでも大きく取りあげられ、本当に犯人である事が実証されています)の前で、簡単な道具で比較的短時間に作れることを実演で示したのです。そしてその舞台ともなったイギリスでは今や、ミステリー・サークルを作るコンテストまで行なわれているくらいなのです。 M.ナイト・シャマラン監督はその事実を知ってか知らずか、ミステリー・サークルにいくつかある説(プラズマ説や竜巻説など)の中から、もっとも信憑性の無い説を映画化してしまったのです。 しかも映画の後半で出てくるその宇宙人というのがまた貧弱で、包丁で撃退されたり、なぜか前作のアンブレイカブル同様に水に弱いらしいのです。ハッキリ言ってもうここまできてしまうと、とても正気の沙汰とは思えません。 どうせミステリー・サークルを題材にするなら、その二人の老人を題材に映画を作った方が良かったのではないでしょうか?彼らがミステリー・サークルを作った動機は、暇を持て余してたからだそうです。それだけでも面白いではないですか。 もっとも、そんな着眼点があるのなら、こんなに酷い映画を作ったりはしないでしょうけどね。まあ恐らくM.ナイト・シャマラン監督は、駄作の神にでも魅入られてしまったのかもしれませんね。 監督 M.ナイト・シャマラン 制作年 2002年 制作国 アメリカ 出演 メル・ギブソン/ホアキン・フェニックス/ローリー・カルキン/アビゲイル・ブレスリン/チェリー・ジョーンズ/M.ナイト・シャマラン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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