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今日はマイ・ハッピーバースディです。
と言う訳で本日は特別に、初の総評90点台となる高得点映画、「街の灯」をご紹介します。 まあー今までにご紹介した映画の本数は約50本で、その内90点台の映画はまだこれだけになりますが、正直言って割合としてはこれでも多過ぎるくらいです。恐らく90点台の映画は100本~200本位に一つしかなく、とても貴重なのです。 ですから本日は、その貴重な映画の凡てを語ろうと思っていますので、ネタバレは承知の上で最後までおつき合い下さい。 それではまずは、ストーリーです。 放浪者であるチャーリーは、街角で盲目の花売り娘と出会い、チャーリーはなけなしのコインで娘から花を一輪買います。ですがその時、2人の前に止まっていた乗用車に1人の紳士が乗り込んでドアを閉めて走り去り、それを盲目の娘は、チャーリーが自動車で去った金持ちの紳士と誤解してしまい………、と言った感じです。 まずはこの映画の事を語る前に、チャールズ・チャップリン(「チャールズ」ではなく「チャーリー」とする場合もあります)について言っておきたいのですが、彼は単なるコメディアンなんかではありません。彼は作曲家であり、脚本家であり、映画監督であり、そしてバスター・キートン、ハロルド・ロイドと共に名を連ねるサイレント映画時代の三大喜劇王の一人なのです。 それにもかかわらず、彼の出演している映画を単なるコメディ映画だと思っている人は意外と多く、彼の映画を「コメディ映画は好みではないから見ない」と言う人も珍しくはありません。 ここでハッキリと言わせてもらいますが、彼の作る映画はコメディ映画なんかではありません。深いメッセージの込められた、人間ドラマと言うジャンルの映画なのです。 最近では「純愛もの」が流行っているようで、韓国ドラマの「冬のソナタ」や、小説や映画でも「世界の中心で愛をさけぶ」などが大ヒットしているようですが、この「街の灯」にはそれらを凌ぐほどの素晴らしさがあり、この映画に敵う純愛ものなど、けっして存在しないのです。 チャールズ・チャップリンの演技は常にコミカルで、人を楽しませてくれます。ですが、そんな彼がヒロインに恋をし、彼女のために奔走する姿は、コミカルなのにどこか切ないのです。 彼女の目を治す治療費を懸命に稼ごうとするチャップリン。ですがちょっとした誤解から彼は逮捕されてしまい、刑務所へ送られてしまうのです。そして服役が終わり、出所してきたチャップリンは、以前にもまして身なりもボロボロな一文無しになってしまいます。新聞配達の子供には馬鹿にされ、その無様な姿は街のみんなの笑い者でしかありません。ですがそんな街の人々の中に、あの目の見えなかった彼女がいたのです。彼女はチャップリンのお陰で目が見えるようになったのですが、目の前にいる浮浪者がそのチャップリン本人であることを知りません。ですがそれでもめげずに挨拶をするチャップリンの手を握った瞬間、彼女は凡てを理解するのです。「あなたでしたの」………と。 正直言って、このシーンだけは何度見ても涙が止まりません。 ヒロインとのキスシーンすら無いのに、これほど切なく、そしてこれほど愛を感じさせる映画は他には見たことがありません。 僕はこの映画を子供の時に初めてみたのですが、人を愛することの素晴らしさを、子供ながらに学ぶことができました。良い映画と言うのは良い影響力を持っていて、見た人の人生に何らかの形で反映されるものだと思っています。ですからこの映画は、一人でも多くの人に知ってもらいたいのです。 もし、この映画をみたことが無いのであれば、どんなことをしてでも必ず見て下さい。けっして無駄にはならないはずです。僕が自信を持ってお勧めします。 監督 チャールズ・チャップリン 制作年 1931年 制作国 アメリカ 出演 チャールズ・チャップリン/ヴァージニア・チェリル/フローレンス・リー/ハリー・マイアーズ/アラン・ガルシア/ハンク・マン/ジョン・ランド/ヘンリー・バーグマン/アルバート・オースチン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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