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私のエルヴィス

1935年アメリカのミシシッピ州で生まれ42才でこの世を去ったはずのエルヴィスは今も世界のどこかで生きているという噂が流れている。これは生きていて欲しいというファンの願望と、エルヴィスの持つ神秘的な雰囲気やスター性などからありえないことが起きると信じてしまったりする心の表れだという。

ELVIS

これは雑誌の記事からの引用ですが、私もエルヴィスは生きていて欲しいと思うファンの一人だ。1976年、テキサス州のオースチンでエルヴィスのライブコンサートが行われた。その時期、私はこの地で勤務していたお陰で幸運にもこのコンサートを見れる恩恵に浴した。当時エルヴィスのライブコンサート見物によく日本からパック旅行が組まれていたが、私は旅費無料、それも自分の車で会場まで行けたのである。

エルヴィスはしばらく休養していた時期があり、このコンサートは休養明けに行われたのではないかと記憶している。少し太り気味の体格で終始体を動かし、汗だくになりネッカチーフをファンに投げていた。こんなにま近で生のエルヴィスを見られるなんて信じられなかった。ヒット曲を2時間位唄い続けたと記憶しているが、もう30年前のことであり忘れかけている。

このコンサートが終わって何日か経ってから新聞にコンサートを収録したLPレコードを発売する記事が載った。真っ先に注文した。前金制でお金を振り込んだ。待てど暮らせどレコードは届かない。一年経ってもまだ来なかった。エルヴィスが急死したのはその時であった。私のように首を長くして待っていた多くの購入者がクレームを入れたのだろうか、しばらくしてからお詫びレターが届き、いつ頃までには発送する旨のことが書かれていた。それから一年、三年間の任務を終えて帰る時期になっても来なかった。

後から調べたら、このオースチン・コンサートはエルヴィスにとって最後から二つ目のコンサートであったことが分かった。このレコードがあれば、今でもプレミアものではなかっただろうか。今でも悔しさでいっぱいだ。生きていれば70才、エルヴィスよ永遠なれ。

2005-03-30 の日記から


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