続・徒然ナルママニ

人々は“巨乳”を求める。


男達は“巨乳”を求め，

女達もまた，自らが“巨乳”の持ち主たることを願う。


もちろん，そうではないという人々もいる。

しかし，“巨乳”を求めて三千里も歩いた少年がいたという事実もあることも考えれば，今の世はこのような巨乳主義的価値観が支配的であり，今の世の趨勢であるといえよう。




男達が“巨乳”を求めるのは，
それを得ることが気持ちいい事だと思っているからであり，

女達が“巨乳”の持ち主でありたいと願うのは，
それを持つことによって自分が幸せになれると思っているからである。



たしかに，

“巨乳”であるほど男は満足できそうな気がしてしまうし，

“巨乳持ち”は周囲の女達からみれば，幸せにも映るのかもしれない。




しかし，現実は必ずしもそうではない。





実際SEXの気持ちよさというものは“巨乳”かどうかによって左右されるものではない。

そして“巨乳”さえあれば幸せになれるなんてほど人生は甘くない。



いや，むしろ“巨乳”であったがゆえに，かえって大した満足を得られないこともあれば，

さらには“巨乳”を得たことによってかえって平穏な人生を送れなくなってしまうことも珍しくない。




その使い道もわからないままに“巨乳”にたどり着いてしまえば，それは決して気持ちのいい事には繋がらない。

そして，“巨乳”を得るということで，自分の周囲に群がる人間は「皆，自分の“巨乳”が目当てなのではないか？」などと，人を疑い続けながら生きねばならないこともある。







人は“巨乳”のみによって生きるにあらず






しかし，それでも人は“巨乳”を目指して突き進む。

“巨乳”が唯一の絶対的な価値だと信じて疑わない。






大切なもの。


それはもっと他にある。

我々の目的は先にある。




気持ちよくなること

幸せになること





“巨乳”はその手段の一つになり得るにすぎない。






“巨乳”に目が眩んで目的と手段が逆転してしまってはならない。