「てっちゃん知っているでしょ。てっちゃんは僕のおじさんなんです」
夜、遅い時間に北九州市の堀田さんから電話がありました。
堀田さんは珍しく興奮していました。
「てっちゃん」とは、中島哲郎さん。
前日、親戚の法事で久しぶりに出会った2人は、僕たちの家族の話題に。
互いに共通の知り合いだったことに気づいてなかったそうです。
僕と千恵の結婚披露宴のときの写真です。
千恵のきょうだいと母、アビスパ福岡の三浦選手(当時)と久永選手(同)。
そして、左端の男性が、てっちゃん。
20年前、てっちゃんが、北九州で雑魚料理「てつ」という飲食店を
妻の久美子さん(右端)と経営していたとき、僕と千恵はその店の常連客でした。
てっちゃんと久美子さんは、僕たちの仲人みたいなもの。
千恵と結ばれたのは、てっちゃんと久美子さんのおかげです。
泣き虫てっちゃん。
披露宴では泣きながら、カントリーロードを歌ってくれました。
千恵が病気になったとき、娘のはなが生まれたとき、葬儀のときも号泣。
そんな心優しいてっちゃんが、
千恵が他界した後、車の運転中に脳梗塞を起こしてしまいました。
命は助かったものの、今、障害を抱えながら暮らしています。
堀田さんとの出会いは昨年。
映画「はなちゃん」の上映会を主催し、僕をゲストとして招いてくださいました。
彼とは、それからのお付き合いです。
「いのちのうた」にも、家族全員で参加してくれました。
てっちゃんと僕は、なかなか、会えないでいたのですが、
甥っ子にあたる堀田さんが、再会の場をつくってくれることになりました。
3月末、てっちゃん宅で。
成長した娘の姿を見て、また泣くんだろうなあ。
てっちゃんに会うのが楽しみです。