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カテゴリ:救急救命
先日、国士舘大チームによる心肺停止の救命についてのHAPPYなことを書きましたが、今日はBADなニュースです。 ┏┓ ┏┛┗━━━┓ 国士舘大チームによる救命はこちら ┛ ┏━┳━┛ ┣━┫ ┓ ┣━┫ ┗━┗━┛ 厚生労働省から出された「健康日本21」に、健康維持・増進のためにスポーツを行うことが勧められています。 近年では高橋尚子選手のシドニーオリンピック金メダルにはじまり、ジョギング、マラソンを行う人が増えてきています。 (ちなみにわたしはマラソンが大の苦手・・・) しかし、健康の維持・増進のために行うジョギング・マラソン中において、最近はやり(!?)の心臓突然死が問題となってきています。 なんと1レース中に2人の方が亡くなるということもあった 最近ではマラソン中の突然死をなくすために、マラソン大会ではAEDの設置が必須となってきています。 先日、新聞に以下の記事が載っていましたので紹介致します。 49歳男性、マラソン大会で急死…青森県八戸 読売新聞 5月14日 14日午前11時5分ごろ、青森県八戸市新湊の八戸水産公社を発着点に開かれた「第25回八戸うみねこマラソン全国大会」(デーリー東北新聞社など主催)のハーフマラソン(約21キロ)に参加していた同市長苗代、会社員寺牛康夫さん(49)が、10キロ付近で突然倒れ、搬送先の病院で間もなく死亡した。 デーリー東北新聞社によると、寺牛さんはハーフマラソンの40歳以上の部に出場し、午前10時にスタート。約1時間後、同市鮫町の折り返し地点の300~400メートル手前で倒れた。 同社によると、死因は不整脈による心肺停止の可能性が高いという。同大会には約4000人が参加していた。 以上の通りです。 さらに過去のマラソン大会における突然死は以下の通りとなっています。 2000.11月 丹波高原(30kmレース) 30歳代の女性ランナーが死亡 2001.3.10 「京都シティーハーフマラソン」 35歳男性が心筋梗塞の疑いで、ゴール直前で突然死 2002.9.14 「おらが村心臓破りフルマラソン」 45歳男性が心筋梗塞の疑いで35km地点で突然死 2002.11.3 「丹波高原ロードレース 30km」 心室細動でゴール直前突然死 2002.11.23 「福知山マラソン」 競技中の58歳と59歳男性二人が心臓突然死 2002.11.23 「名古屋シティーマラソン」 競技中58歳男性が心筋梗塞で心臓突然死 2003.2.23 「ふくやまマラソン5km」 44歳男性が急性心不全で2kmで突然死 2003.5.11 「鹿沼さつきマラソン・ハーフマラソン」 44歳男性が急性虚血性心不全でゴール直前突然死 2003.5.25 「黒部名水ロードレース 10km」 29歳男性が急性心不全でゴール直前突然死 2003.10.26 「諏訪湖マラソン・ハーフマラソン」 25歳と51歳男性がゴール直前急性心不全により突然死 どうですか?? すごく多くの人が亡くなっていますよね この亡くなっている原因は心臓の不整脈であるとされています。 つまりAEDによる救命の可能性がきわめて高いのです 多くのスポーツ関係者がスポーツ中の突然死について理解し、スポーツ中の救急医療体制(AEDの設置、熱中症対策など)の構築をはかる必要があります。 一部、スポーツ事故に対応するための救急医療をサポートなどの活動やAED講習会、応急処置講習会を行っている団体があります。 ☆マラソン大会等をサポート スポーツメディカル協会(SMA)はこちら ☆スポーツ指導者や医師、看護師、教師など幅広い職種に対応したAED講習会、応急処置講習会を開催 レスキュアジャパンはこちら ☆先日救命に貢献した国士舘チームが所属 国士舘大学JPTECK研究会はこちら そして私は一人でも多くの人が救われることを祈って今日も休憩救命士として活躍します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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