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2012.09.26
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カテゴリ:和訳

ボックスアート(ロゴなし)
ケメトボックスアート.jpg

ゲームボード(低画質)

ケメトゲームボード.jpg

 デザイナーはJacques BariotとGuillaume Montiage。もう1人と共に「ネフェルティティ」を作ったペアだ。パブリッシャーも同じくMATAGOT。やたらと凝ったプラスチック製のコンポーネントで知られているところだが、今回もリアルな怪物フィギュアを作ってきた。

 「ケメト」とは古代エジプト人が自国を指すときに使った言葉で、要するに「エジプト」という意味。文字通りに訳すと「黒い土の国」となり、これは砂漠の「赤い砂」と対比して、ナイル川が運んできた肥沃な黒い土の国、ということらしい。そんな古代エジプトで、プレイヤーは神々の代理人となって陣取りゲームを行う。おおむね戦争するわけだが、何しろ神々が力を貸してくれるので、とんでもない奇跡が飛び交ったり、神話の怪物が軍隊に加わったりする。多彩な得点手段が用意されており、8点先取したプレイヤーの勝ち。

 プレイヤーは夜フェイズと昼フェイズを繰り返しプレイしていく。夜フェイズは準備フェイズで、基本収入(神様にお祈りして力を貸してもらうときに消費する請願点)を得たり、さまざまな神様パワーを使えるようになる神性介入カードを引いたりする。最後に手番順を決めるが、なんと最下位プレイヤーが全プレイヤーの手番順を自由に決めるという、なかなか乱暴な方法を採用してるw

 昼フェイズがメインフェイズ。自分のプレイヤーボード上にあるアクションスペースに、5枚あるアクショントークンを1枚ずつ置いていき、1回ずつアクションを実行していく。どのアクションをどの順で選んでもいいが、1回選んだスペースをもう一度選ぶことはできない。また、5アクション終えたあと、下3段のアクションスペースの各段に、最低1枚のアクショントークンを置いていなければならない。選択肢に多少制限があるということだ。

ケメトアクションピラミッド.jpg
 アクションスペースはこんな感じ。各段に1枚はトークンを置かなきゃならないので、移動と雇用のどっちかは毎ラウンド行うことになる。一番上の「聖なる意志」スペースは特殊で、パワータイルによって獲得できる金のアクショントークンしか置けない。

 「請願」では2請願点を得る。これ以外のほぼすべてのアクションで使う資源なので、毎ラウンド1回は実行するんじゃないかな。「雇用」は請願点を払ってその分のユニットを自都市に置く。「移動」はユニットを移動させ(ピラミッドからオベリスクへとテレポートさせることもできる)、そこに敵がいたら戦闘。ここまではたいていのゲームにあるので、分かりにくいところはないだろう。

 「ピラミッドのレベルアップ」は、文字通りピラミッドのレベルを上げる。プレイヤーはそれぞれ3色のピラミッド(4面ダイスw)をボード上に置いており、上げた先のレベル分の請願点を払うとレベルアップさせることができる。レベル3にするなら3請願点、といった具合。そうするとどんないいことがあるかというと、「パワータイルの購入」アクション実行時に、ピラミッドの色とレベルに応じたパワータイルを購入できるようになる。レベルを上げておけば高レベルのパワータイルが買えるわけだ。全然情報が出てないので詳細は不明だが、きっととんでもない効果がわんさとあるんだろうw 「スフィンクス」や「フェニックス」といった神話上の怪物を手に入れるためにもパワータイルが必要になるようだ。また、ピラミッドレベルを4に上げると、そのピラミッドを保持しているあいだは1勝利点を得ることができる(他プレイヤーに取られると勝利点も失う)。

 主な勝利点獲得手段である戦闘は、かなり簡略化されたカード戦闘。手札から戦闘カードを2枚出し、1枚は何の効果も発揮せずに捨て札にする(このルールが何を意味してるのかは、ちょっとよく分からない)。もう1枚だけを使って戦力比較。ユニット数とか、神性介入カードとか、怪物とかの効果を足して、戦闘力が高い方が勝ち。攻撃側が勝利した場合、1勝利点を獲得する。この戦闘の勝敗とは別に、互いに「ダメージ-防御力」分のユニットを失う。このため勝者が全ユニットを失い、敗者のユニットだけ残る、なんてこともありうる。防御側は勝っても勝利点を得られないので、勝ち目がありそうなときはどんどん攻撃を仕掛けた方がいいだろう。

 ラウンド終了時には、支配している神殿から一時的な勝利点を得たり、聖域でユニットを生贄に捧げて恒久的な勝利点を得たりする。この時点で8勝利点(一時的なものも恒久的なものも含めて数える)獲得しているプレイヤーがいたら、そのプレイヤーの勝利。


 最初の陣取りと書いたが、実はその要素は薄い。テーマは確かにそうなんだが、エリアを支配していいことあるのは神殿と聖域だけで、しかも神殿の支配からは一時的勝利点しか得られない(2つ支配していれば恒久的勝利点も得られるが)。誰かに奪還されたら勝利点も失うわけだ。他プレイヤーの都市を奪う意味すらほとんどない。勝利点はまったく得られないし、占領しても相手はその都市で依然としてユニットを雇用できるので、支配を維持し続けるのは難しい。せいぜい、高レベルのピラミッドを一時的に借りて、パワータイルを買うのに役立てるくらい。ほとんどの得点は、攻撃側として戦闘に勝利することで得られるようだ。なので陣取りは結果に過ぎず、がんがんバトルするゲームになるだろう。

 残念ながら、現段階でパワータイルや神性介入カードの情報がまったく出ていないため、マネジメントをしっかりして拡大再生産するゲームなのか、トンデモ効果が飛び交うバカゲーなのか、全然分からない。なので私としては「つまんなそう」とも「面白そう」とも言いがたい。しかし、1つだけ言えることがある。「怪物フィギュアがかっこいい」ということだw

ケメト怪物フィギュア.jpg
 手前がスフィンクス。奥に巨大蠍、巨大スカラベ、巨大蛇、先祖伝来の象などがいる。このクオリティはもうさすがとしか言いようがない。

 ここのゲームに注目する人は、まあフィギュアの出来がよければ満足なんじゃないかなw その上で、たまに「キクラデス」みたいな良ゲーが拾えれば御の字だろう。このゲームからも、そうなるポテンシャルは充分に感じられる。今年もチケライの拡張フィギュアを出したので、資金繰りも安心のMATAGOT。このフィギュアに惹かれるのもよし、テーマに惹かれるのもよし。ついでにゲーム性に期待しちゃうのもいいだろう。

BGGの和訳ルール






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Last updated  2012.10.05 09:33:15
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