英語を学ぶ原動力1997年、12月。 私は、カリフォルニア州にあるサンルイスオビスポという小さな町で、3週間ホームステイをすることになりました。 生まれて初めての、アメリカ大陸。 異国の地での生活に、不安と期待でいっぱいになりながら、 スーツケースに、必要となりそうなものを詰め込んでいったんです。 そして、ついにやって来た出発の日。 私は他のツアー参加者とともに、新千歳空港に集合。 航空券を受け取り、セキュリティーチェックを済ませ、 いざ出発!! ・・の は ず が。 セキュリティーチェックで、一人止められる私。 かばんの中に、何か怪しいものが入っているとか・・・。 え?! 何かいけないものでも入ってますか?! 「スプレー缶が入っているようですが・・」 ・・スプレー缶? まったく心当たりのない私に、中身を調べさせていただきますというセキュリティーのお兄さん。 ええ、もう、どーぞどーぞ、調べてやって下さい、へいへい、と激しく動揺する私。 そうして、お兄さんが取り出したものは・・・。 「トイレその後に 消臭スプレー」 (// ̄□ ̄;//) 何でそんなもの入ってるんだぁぁああ恥ずかしいじゃないかばかあああしかも新品っておいおいおいおいおいおい!! 結局、まだ開封されていないのでOKということになり、 海を渡ってアメリカに降り立つことになりました。 消臭スプレー「トイレ その後に」。 多分・・。 16歳の私なりに、いろいろ考えたんだと・・・。 ホームステイ先の家族に、極力迷惑をかけないようにと・・・。 いろんな意味で・・・。 ちなみに・・・。 その消臭スプレーがホストマザーに発見されたとき、 そりゃあもう必死になって説明したわけですよ。 さっぱり話せない英語で。 身振り手振りで。 そのときの、消臭スプレーがいかなるものかを英語で説明できない悔しさと恥ずかしさと後悔とが、 現在では修士論文を書くまでに私の英語力を成長させた原動力だと言っても過言ではないと思うのです。 本当か、おい。。。 |