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confuoco Dalnara

中毒(純愛中毒)

映画『中毒』の感想。
男たちは自信がないようだ。
彼女を深く愛しすぎていたから。
この映画でひとつの愛のかたち、像を発見した。
そして彼女も愛する夫とその兄弟に対する発見があった。
女についてよく知らないからといって
コインの秘密まで兄弟に話すなんて、何て愛に弱い男なのだろうと思った。
(本当はサイアク、と思った)
そしてそのことが、恋人同士だけの愛の秘密を第3者に話すことが
彼女のプライバシーを侵害したり自尊心を傷つけるかもしれないとは思いもよらないのだろうか。

いくつかのセリフが隠喩や象徴となって映画に鏤められている。
夫は自作の家具について、「ちょっと外れた」と評していたが、
それは、自らの不器用な愛を告白しているかのようにも聞こえた。
同じ言葉が後で兄弟からも発せられる。
その兄弟どちらの愛も一途過ぎてコースを外れた、ことを
示しているようにも感じた。

兄弟が同時刻に別の場所で自動車事故に遭い
魂は肉体を離れ生きているようにも思えた映画。
BODY AND SOUL......
脳死についても言及していた映画は愛の心理劇だった。
最後の張り詰めた空気は何か起こるのではないかと私を不安にさせた。
じっさいは愛の風景の発見だった。
観客も彼女も。
愛に満ち溢れでも愛情表現に自信がなく心が弱かった夫と
自我を捨て去り秘めた思いで愛を獲得する兄弟。
兄と弟が別々の愛の像でなく
彼女の前にひとつの血、ひとつの風景となってあらわれ理解を促す。

後から生まれたけれど先に愛していた。
時間も肉体も超えて最後に愛を獲得するのは
ちょっと鳥肌も立つけれど無償の愛でもある、と思った。

buzz KOREA

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