翻訳大きな一重の目、という表現が「TUGUMI」に出てくるそうだ。イタリア人の翻訳者によると イタリアでは目が一重か二重かという話はしないそう。語彙、概念がそもそもないそうだ。 イタリア語にはどのように訳されたの? 興味津々で聞けば アーモンド形の目、と表現したそうだ。 学生の頃、欧州出身の先生から東洋人はalmond-eyedで神秘的、と聞いたのを思い出した。 イタリアの古い諺に翻訳者は裏切り者、という謂いがあるそうだ。 そして翻訳者は「不実な美女か忠実な醜女」かの間でいつも心が揺れている。 原文に則しすぎた訳だと、訳文が固く不自然でわかりにくかったりする(忠実な醜女)が、 訳文での美文を追求しすぎると 原文とはかけ離れたもの、本質やエッセンスがぬけ落ちた表現(不実な美女) になってしまうかもしれない。 原文に沿っているが原文に引きずられないように 押したり引いたり、つかず離れずのわかりやすい訳文を抽出するのは、二兎を追うようにむずかしい。 そしてやはり原文を裏切ることもあるかもしれない。il traduttore e traditore. Copyright 2003-2007 Dalnara, confuoco All rights reserved. |