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テーマ:韓国!(17000)
カテゴリ:映画
京都では
(そして後日大阪でも!)韓国の史劇、時代劇映画を観ていました♪ 7世紀の朝鮮半島、 『黄山ヶ原』(2003年作品)の戦いから8年。 百済を掌握した新羅は唐と同盟を結び 高句麗の制圧を試みる。 狙いは平壌城。 淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)亡き後 ナムゴン(リュ・スンニョン)は 後継者の兄ナムセン(ユン・ジェムン)とは高句麗の今後について意見が対立しながらも平壌城に籠城して必死に城を守ろうとする。 一方、百済なき後 百姓を続けたいと願いながらも 新羅の下っ端兵として徴兵されてしまった 元百済人のコシギ(イ・ムンシク)は 米をつかった奇策で平壌城を攻める担当に。 平壌城をめぐる新羅の奇策や 高句麗の奇想天外な新兵器投入に 戦は一進一退。 そんな中 高句麗を新羅に掌握させた後は その新羅をも征服しようとしている唐の企みを知った 新羅の老獪な知将キム・ユシン(チョン・ジニョン)は 高句麗と協力し 逆に唐の裏をかこうとするがはたして... イ・ジュニク最新作『平壌城/Battlefield Heroes』(2011年)Japan Premiereを 京都国際ヒストリカ映画祭で。 『黄山ヶ原』とはやや異なる コミカル・テイストの演出。 2010年の『ブレイズ・オブ・ブラッド― 雲を抜けた月のように/Blades of Blood』のシリアスで 当時の政権批判を秘めたスタイルとも異なる。 右からイ・ジュンイク監督、チョ・チョルヒョン脚本家/プロデューサー、オ・ソンヒョン脚本家/プロデューサー。 舞台挨拶やシンポジウムでのイ・ジュニク監督のお話によると 高句麗と新羅はやはり... 半島の北と南を表しているそう。そして唐は米国になぞらえられる。 コメや新兵器を観ながら そんな予感が、 それぞれ象徴的な感じがしていた。 黒澤明監督の作品を観て映画作りを勉強した、 と話すだけあって... 今作を観ていちばん心に響いた主題は 歴史に埋もれそうな市井の人を描いたところ。 大地は土地は(領土なんかではなくって)農民のもの、 お百姓さんと農業へのまなざしなどが 黒澤作品と通底する。 一見戦争映画、歴史大作でありながら 名もなき人の視線と視点、彼らの戦争と平和への思いを 掬い上げている志がすてきだった。 歴史のDNAは現在の中に息づいている、 時代と場所を越えた普遍性を感じさせ得る。 コシギ(イ・ムンシクの役名)は現在も全羅道の人などがつかう方言のひとつで 指示代名詞「あれ」の意味。 ただし、名詞としてだけでなく 動詞・形容詞・副詞としても使える自由自在融通無碍な単語。 「あれ」がなんだったか思い出せない時に使う場合もあるし... 話す者聞く者双方暗黙の了解の上で 「あれをこうしてコシギ(ああ)して」 などと婉曲に言いたい時にも使える便利な言葉! そのコシギを名に持つ百済人の百姓”コシギ”は 名前の通り 変幻自在自由自在に百済人でもあれば 新羅兵にもなるし 高句麗の城・平壌城に入り込んでは 高句麗兵として戦いもする。 コシギの名の通り自在に遍在し 融通無碍で自由な心の、名もなき歴史上の人物も表している。 まるで国境がないかのように映画の中ではTransformationしながら戦場を駆け回る 自由で融通無碍な存在。 そして名もなき存在ゆえ普遍的でもある。 融通無碍な方言”コシギ”を呼び名にし 融通無碍且つ普遍的な市井の民の姿を投影しているのがおもしろかった。 俳優たちについては... 白いひげのキム・ユシン(チョン・ジニョン)の老練な姿、 コシギ(イ・ムンシク)の等身大の演技も心に残るが... 紅一点、高句麗の秀麗な兵士カプスン役のソヌ・ソンのツンデレ演技も魅力的だった。 ドラマ「クリスマスに雪は降るの?」で見た時とは違う魅力。 もちろんナムゴン(リュ・スンニョン)、ナムセン(ユン・ジェムン)兄弟の 小国が選択する道、選択を迫られる立場の悲哀をにじませる演技も印象的。 そして兄ナムセン、ナムゴンの間で板ばさみになる弟ナムサンには 次世代スター!?カン・ハヌル(『君はペット』にも出演)。 コシギとは犬猿の仲、でもいいコンビ!?なムンディは ドラマ「トンイ」でもおなじみのイ・グァンス。 特別出演で 人気ギャグマン(芸人さん)、キム・ビョンマンも出演している。 また、新羅王役でファン・ジョンミンも特別出演。 新羅王はちょっとふにゃふにゃ、浮世離れした雰囲気で 日本で言ったらお公家さんみたいな役作りが印象的だった。 井邑・順天・統営・尚州・居昌・康津と、さまざまな土地から集まった兵士たちも登場し 地方色、地域色豊かで細やかな演出。 コメのダンスは最近のK-Pop風で楽しかった。 最後に... 『黄山ヶ原』三部作の最後の作品となる企画がいよいよ本格的にはじまるとのこと。 今度は新羅と唐(中国)の戦争の話。 『平壌城』の続きが楽しみですね(≧∀≦*)! to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や 情報、意見、 解釈、考察、解説 ロジックや発想(アイデア)・ 視点(着眼点)、 写真・画像等も コピー・利用・流用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、 つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、 ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、 リライト、 切り刻んで翻案等も著作権侵害です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 8, 2024 02:27:29 AM
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