『甘く、殺伐とした恋人』ではミステリアスなヒロインが登場したが...
ソン・ジェゴン監督第2作の『二階の悪党』では
あやしい男性としてハン・ソッキュが登場する。
ヨンジュ(キム・ヘス)は夫とともに骨董店を営んでいたが
夫は事故で急死。
ひとり娘ソンア(ジウ/チウ)
の反抗期に消耗しながら
残ったローンの返済、家計の足しにしようと
ついに2階の部屋を他人に貸すことにする。
2階の部屋に越して来たのは
自称作家のチャンイン(ハン・ソッキュ)。
実はヨンジュの亡夫が家のどこかに隠したはずの
高価な骨董茶碗を探すために
ひとつ屋根の下に入り込むのがチャンインの目的だった。
ヨンジュと娘が不在の間
必死に茶碗を探そうとするチャンイン。
一方、なにも知らないヨンジュは
お隣(イ・ヨンニョ)の視線が気になりながらも
いつしかチャンインを心の支えと感じるようになるが...
人生の中の苦み、
心の傷や痛みになるほど鋭くはない
騙し騙された
ちくっとした痛みと
そのあとにほんのり苦みが広がる大人向けコメディ。
骨董茶碗の行方も気になる
クライム・サスペンス的な趣もありながら
あのハン・ソッキュが!プレイ・ボーイっぽく甘言をささやく
ラブ・コメディの要素も。
大人同士の甘く神秘的な恋愛のはずも...
別の魂胆がある男性(チャンイン=ハン・ソッキュ)にとっては
遅々として進まない骨董茶碗の捜索にイラつくこともあり...
「携帯電話なんていったい誰が発明したんだっ!」とキレて
ケータイを投げつけたくもなる。
アラサ―/アラフォーの恋愛も
やっぱり韓国、韓国ならでは。
24時間ケータイで連絡を取り合わなくてはならないから...(^_^;)
そんなふうに裏表のはっきりした、二階にいる身近な小悪党、
完璧でない詐欺師っぷりが時にコミカル。
ハン・ソッキュの
小悪党演技が良かった。
キム・ヘスもこれまでの作品で見せて来た
スタイリッシュでいい女、とはかけはなれた...
生活に疲れた情緒不安定な母の姿で都市に生きる孤独感と
恋に夢中になってぐだぐだな可愛らしい女と
ふたつの顔を見せて
等身大の現代女性だった。
主人公ふたりの
表と裏の顔がかみ合って
互いに表の顔だけで過ごしている時は
(恋愛初期のように)うまく行くようにみえるけれど...
その表と裏の顔がひっくり返って
裏の顔が表に出てしまう時
男と女の心は離れるなぁ、と、
少々ロマンがないロマンス、といえばそれまでだけれど...
そんな感じで恋愛映画として、
また人生をしみじみ切り取った映画としても楽しめるかも。
骨董品が登場するけれど
それは小道具としてのみで
『仁寺洞スキャンダル』のように美術品にそれほどフォーカスを置いていない。
この作品の主役はやはり
ハン・ソッキュとキム・ヘスのかけ合い、演技の応酬かも。
地下室に骨董がたくさんあるヨンジュの家の構造はおもしろかった。
ソン・ジェゴン監督も来日!
U-KISSのドンホがちょっといぢめっ子な高校生役で友情出演。
ドラマ「ドリーム・ハイ」などでおなじみオム・ギジュンがハ代表役で友情出演。
to be continued...!?
buzz KOREA
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