confuoco Dalnara

映画Reviewを書く時間がなかなかないので
映画に関連した過去の呟き（≒粒）をまとめて...

1月はベルリン＆オスカーな映画、韓国映画が気になりますね(*˘︶˘*)

今年のベルリン国際映画祭では
12月に発表されていた
ユン・ジェギュン監督『国際市場 국제시장 Ode to My Father』のパノラマPanoroma部門出品に続き
短編コンペティション部門に
ナ・ヨンギル나영길監督『ホサナ 호산나 Hosanna』
昨年のReview
（キリスト教と韓国　映画の中のではキリスト教的観点からも記しています...）、
昨年釜山国際映画祭でニューカレンツ賞を受賞した
キム・デファン監督初長編『鐵原紀行 철원기행 End of Winter』がフォーラムForum部門で上映。

追加情報===================================>
イム・グォンテク監督102本目作品
アン・ソンギ主演『화장 Revivre』（2014年）が批評家週間で上映。

ファン・ユン 황윤監督『雑食家族のジレンマ 잡식가족의 딜레마
The Omnivorous Family's Dilemma』（2014年）もCulinary Cinemaで上映。

また、“2015: A Space Discovery” 映画と空間が今年のテーマである
Berlinale Talentsではポン・ジュノ監督のトークも予定されている。
コンペ部門審査委員も務めるポン・ジュノ監督は
ボーダーを越える映画について対談するもよう。
『スノーピアサー／설국열차／Snowpiercer』の空間描出も
印象的だったので...
聴いてみたいですね...(✿╹◡╹)ﾉ
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韓国関連では
在日韓国人の巫女がヒロインの玄里主演
山本政志監督『水の声を聞く』もフォーラム部門で上映。

中国映画
姜文監督『一歩之遥 Gone with the Bullets』はコンペティション部門で上映。
『譲子弾飛』の続編。
私見ですが、キム・ギヨン監督『玄海灘は知っている 현해탄은 알고 있다』にも通じる、
魯迅的思索が感じられる作品...

映画粒 韓国とチリで書いていた
Patricio Guzman監督の新作ドキュメンタリー"El botón de nácar (The Pearl Button)"
と『NO』のパブロ・ララインPablo Larraín監督新作
"El Club (The Club)"がコンペティションに。二作もコンペ入りのチリ！

パノラマ部門"How to Win at Checkers (Every Time)"の
Josh Kim監督はタイで映画製作をしている韓国系のもよう...
短編Generation Kplus部門の
アルゼンチン Cecilia Kang監督も韓国系でしょうか...
"Videojuegos (Videogames)"

さてアカデミー賞。
2013年は
在米韓国人イ・ミンギュ Minkyu Leeの製作した『Adam and Dog』が
第85回アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされていました。

2012年は
在米韓国人ジェニファー・ユー Jennifer Yuh Nelson監督の『カンフー・パンダ 2 Kung Fu Panda 2』が
長編アニメーション部門にノミネート。

（以下、作品の核心に触れる部分もございます）

今年長編アニメーション部門にノミネートされた
『ベイマックス Big Hero 6』は
キャラクターデザイン・スーパーバイザーが韓国のアニメーター
キム・サンジン Sang-Jin Kim氏。
Disneyでは韓国人初のキャラクターデザイン・スーパーバイザー。
今回キャラクターデザインとCGをリンクする作業を総括したそう。
映画のエンドロールすぐに名前が挙がっていたので気が付きました。

主人公ヒロがベイマックスを見て
「マシュマロみたい！」と声を上げていて
内心（猟奇ウサギのマシマロみたい）と思ったりも。
ほかにもVFXでSeunghyuk Kim氏
（ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー The Guardians of the GalaxyのVFXにも韓国系の名前があったと思い出す）、
首席キャラクターデザインにキム・シユン Shiyoon Kim氏ら韓国人が何人か携わっている作品。
アジア系のゴーゴーは韓国人と設定してキャラクターをデザインしたそう。
声優も韓国系米国人Jamie Chungがつとめている。
そしてヒロの兄役タダシの声はダニエル・ヘニー Daniel Henney！

ただし作品は...
いろいろな過去（実写）作品を思い出させる寄せ集め的な部分と
子どもの教育上あまりよろしくないのでは？と感じさせるエンディング。
ゲーム的な世界観がなんとも...

長編アニメーションの他の候補作
『ヒックとドラゴン 2 How To Train Your Dragon 2』は日本未公開のため機上で観賞、
寓話的でもあるが
『ベイマックス』よりはおススメかも(*˘︶˘*)
Golden Globesでは"HTTYD=How To Train Your Dragon"が最優秀長編アニメーション賞を受賞。

そして高畑勲監督『かぐや姫の物語』もノミネート。

"Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)"も
"Selma"も"American Sniper"もまだ観ていないけれど...

最多ノミネート
『グランド・ブダペスト・ホテル The Grand Budapest Hotel』は
インパクトはそこまで...？かもしれない。
『6歳のボクが、大人になるまで。Boyhood』は南部のリベラル描写等
なかなかおもしろかった。Review。
1964年に英国グラナダ・テレビGranada Televisionが制作した
ドキュメンタリー番組『seven up!』（Up Series）を
想起もさせる定点観測的手法、視点だが。

文学的要素が随所にあって興味深かった『ゴーン・ガール Gone Girl』の
ノミネートが少ない今回のアカデミー賞。
『ゴーン・ガール』の夫はそれほどいい人でもなく
能力も高くなさそうな上、
批判的な女は嫌い、女に批判されるのは我慢ならないというミソジニー・男尊女卑丸出し（日本にも多いタイプの）。
自分より出来る女性を一時は女神のように奉っていても
本音は、自分より賢い・知識ある・仕事できる・文章上手い女性は
許せないと思っている。
業のような心理描写等、アメリカらしく、
時にアメリカ文学らしい自分探しなどの要素もあって
（イギリスの作家も想起したが）印象的だった。
Reviewは別途記す予定。

ドキュメンタリーでは
スノーデン Snowdenのドキュメント"CitizenFour" by Laura Poitras, Mathilde Bonnefoy and Dirk Wilutzkyが気になる。

フィルメックスでの
김기덕新作『ONE ON ONE』は観ながらイスラエルやイスラム国も想起。
正義の暴力というアイロニー、
正義という名のもとに暴力が免罪されない真理と
無縁でいられる国家はこの世界には存在しない。
全ての国家は正義の仮面の下に暴力を潜ませているから...
というわけで
韓国社会が抱える問題を描写しながら
国家の暴力性、正義の裏の顔である暴力が抱える、
世界共通のアイロニーを示唆して普遍的。
（予告編を観る限り）イーストウッド監督『アメリカン・スナイパー American Sniper』も
正義と暴力が共通するのではと考えたことを思い出す。

そんな『ONE ON ONE』（Reviewは別途記す予定）が
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で上映されるそうですね。
김기덕監督はじめ、韓国のゲストも多そう！

NetflixやBlackについては別途...!?

2013年に中国でも公開された中韓合作映画 オ・ギファン監督
『最後の晩餐 分手合約 이별계약 A Wedding Invitation』は
年間興行ランキングで36位を記録
興収USD30,610,000（＝現在のレートで約36億円）でしたが、
現在中国で公開中
ファン・ドンヒョク監督『怪しい彼女 수상한 그녀 Miss Granny』の
リメイク
『重返20岁 Miss Granny/20 Once Again』が大陸でヒットしているようですね。
EXOルハン効果もあるような気がしますが...
（現在は興収約20億円くらいを越えたところでしょうか）
最終的に、『最後の晩餐』を超えるのか、気になります д・)

シャルリー・エブド Charlie Hebdo紙の裁判の記録
"C'est dur d'être aimé par des cons"も観なくては...

to be continued...!?

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