英Blakeway Productionsが日韓問題をテーマに
制作したオリジナルドキュメンタリー
The Ties That Bindエピソード1を視聴して
徒然なるメモ。
両論併記は
問題に潜む非対称性を看過、度外視もしくは無効化し、
第三者的客観性も同様に
中立(neutral)を装うが、
実際は歴史性も欠き
公平(impartial)さを欠く視点に堕している。
フラット=中立でもなく、フラット=客観性、論理的でははない。
歴史的非対称性を自覚し考慮することが公平。
徐京植教授の寄稿から
「世界」1966年1月号掲載座談会より
福田歓一「この問題(ナショナリズム)について
自分自身のなかにあるコロニアリズムを
どこまで掘り下げて処理することができるかということに、
まさに、ナショナリズム論の重要な試金石があると思うのです」
と重ね合わせると
中立と嘯く前に
コロニアリズム、植民地史観の残滓、偏見をどこまで払拭し
即ち非対称性を自覚しつつ近視眼的なフラットさ=平板さ、短絡性を払拭し
公平になり得ているか...
徐京植教授の言う
「人間が断片化された」も考え合わせる。
断片化された人間は、
視野が狭く、時間尺度は短い。
したがって「他者」が見えない。
二次元的に平面的一面的で狭窄した視野を
歴史意識をそなえた四次元的視野に拡げるためには
拡張し延伸した時空、即ち歴史とどれだけ真摯に
偏見や先入観なく向き合えるか、がかかっている。
ちょうど今夏開催されていた
Tribute to Hieronymus Bosch in Congo展。
ファーブル昆虫記から四代目、
ヤン・ファーブル Jan Fabreの本領発揮、
スカラベ(ブラジルタマムシ)の鞘翅による日本初展示モザイク画は
奴隷制度や略奪に向き合っていた。
ファーブルの母国ベルギーが
19世紀にコンゴに対し行った苛烈な植民地政策の歴史を題材にして。
(写真の撮影は許可されています)
ヤン・ファーブルのように
自分自身のなかにあるコロニアリズムを掘り下げ、
真摯に向き合う、
歴史意識を備えた視野こそが
非対称性を無視し第三者的客観性を装う贋の中立より
尊い公平さ、と感じ入る。
(アートとしてのReviewは別途記す予定...)
The Ties That Bind、
ネットメディアがドキュメンタリーを制作、配信し
日本も
NetflixやHBO、Hulu、Amazon Videoに
追随しようとしているのか...
9月はアメリカの裏側がわかる過激なドキュメンタリー配信、と。
町山智浩氏セレクトで
「Kimjongillia 金正日花」を視た「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」も
オーヴァーラップ。
『誰も知らない基地のこと』
韓国ドラマ「カクシタル」
「1937南京記憶」等もそのうち時間をとって視たいが...
東芝の問題ともリンクしそうな、
オリンパス損失隠蔽事件を描いたドキュメンタリー
『サムライと愚か者 ~オリンパス事件の全貌~』もおもしろそう...
日韓間を遡ると...
今年五月に平城京跡からユンノリが発見され
七月には森ヲチヲサ遺跡で
朝鮮半島の渡来人が建てたとみられる大壁建物(朝鮮半島様式の建築物)や
床下暖房設備「オンドル」とみられる跡も発見され。
脈々と続く縁ではあるのだけれど...
つれづれなるままに...
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