Harry Potter ハリポタの世界観スキ、なので
ハリー・ポッターは登場しないが
スピンオフとしてなかなか楽しめた。
ちょっとオトナなハリー・ポッターの先輩たち。
でも、シャイで他者との付き合いには気後れしてしまう
アウトサイダーたちの物語。
J・K・ローリング原作脚本
エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー
アリソン・スドル、エズラ・ミラー、サマンサ・モートン
ジョン・ヴォイト、カルメン・イジョゴ、ロン・パールマン、コリン・ファレル出演
デヴィッド・イェーツ監督
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
Fantastic Beasts and Where to Find Them』(2016年)
(以下、映画の核心に触れる部分もございます)
舞台は1926年のニューヨーク。
「ダウントン・アビー Downton Abbey」や
『クリムゾン・ピーク』等のように
20世紀初頭、1920年代の世界。
ハリー・ポッターの世界と
世界恐慌(ウォール街大暴落、1929年)の3年前の世界が混沌と入り混じり
アメリカとイギリスの価値観、文明・文化の衝突も見え隠れし
魔法使いと公表できずに生きる息苦しさ、
アイデンティティを隠して生きる葛藤と哀しみ、孤独感は
やがて来る「不寛容」の時代も想起させ
リアルな歴史に少しずつコミットするように
社会問題も提示されているよう。
そんな重圧や苦しさもあり
ちょっと大人なハリーの先輩たちの表情が時に学生のように
疎外されているような孤独感を映し出す。
ニュート(エディ・レッドメイン)の表情が時に文学的で胸が痛くなった。
魔法使いと公表できずに生きる息苦しさ、緊張と孤立感に
ただでさえ他者との付き合いに消極的なニュートは
異文化且つちょっと高圧的なところもあるアメリカに臆して
二重に二の足を踏んでいるかのよう。
アメリカ的コントロールの仕方、魔法界の安全保障と鬩ぎ合い。
(共産主義者やマッカーシズムも思い浮かぶ)
ハリポタ・シリーズはこれまでホグワーツ、魔法界内だけ、
善と悪の戦いのようだったが
人間界での事件、人間との関係の結び方
魔女狩りに(魔女狩りの形式で気に入らない者を消す、
魔女を隠れ蓑、利用して...「共謀罪」が恣意的に利用される体制も想起)
白黒だけで割り切れない、一枚岩ではない魔法界の
合意形成のプロセスなど
より政治的な判断が必要になった事態が描かれてもいた。
だから大人的!?
脆弱すぎる魔法使いが
人間界で魔法を使ってしまった時...
(魔法界、魔法使いなのに)アメリカとして大国として進む道、覇権により
大文字の歴史からはあっさり消され、上書きされるような存在、
子どもから大人への過渡期の不安定さと、そんな彼らに影を落とす残酷な生も感じさせ。
異端(アウトサイダー)且つ未熟ということで二重にスケープゴート的。
ハリー・ポッターシリーズでは描かれなかった、
よりリアルに狭間に生きる小さき者たちの苦悩も刻まれている。
一方で魔物化する青年の劣等感(利用もされる)がモンスター化し
ニューヨークが破壊されるあたりは
『ゴーストバスターズ』ともかぶる...
殺人者として即座に殺されてしまうのは
タカ派的、武力で解決しようとするアメリカの覇権の隠喩のよう。
マグル MuggleとNo-maj、
イギリスとアメリカでの言葉遣いの違いも
文明の衝突的ギャップが影を落とす...
魔術、魔法の動きが(ホグワーツより)速いと感じた。
VFX、CGの進化のせいか、それとも...
ダークファンタジー的描写とスピード感増したアクションという点でも
大人向け感。
シャイで人付き合いに不器用なひとは
動物と心を通わせたりもする。
ニュートはクリーチャ Creature と呼んでというが...
タイトルはビースト Beast...
to be continued...!?
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