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カテゴリ:映画
ライアン・レイノルズ、ジョシュ・ブローリン
モリーナ・バッカリン、ジュリアン・デニソン、ザジ・ビーツ レスリー・アガムズ、T.J.ミラー、ブリアナ・ヒルデブランド ジャック・ケシー、カラン・ソーニ、忽那汐里出演 『デッドプール』続編 デヴィッド・リーチ監督『デッドプール2 DEADPOOL』 (以下、映画の核心に触れる部分もございます) もうひとりじゃない、と思えるデップーの感慨、 本人の安心感の一方、 孤立し追い詰められ孤独感を感じていたミュータントの子どもに寄り添う姿は 救い救われ、助け助けられる共助と共存の世界観を象徴し 今回明らかになった、スーパーヒーローもので初めてのLGBTQカップルと共に 現代の世界が抱える不寛容(足元のトランプ下のアメリカが顕著な例の一つ)に 相対し向き合う世界観価値観を示していて印象的。 MCU マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe, ~同一世界観のクロスオーバー作品)の分類には入っていないものの、 アベンジャーズのスーパーヒーローたちや 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』で 手前のベビー・グルートの奥の方で戦うガーディアンたちの 前景後景構図が今作でも適用されているかのように 同様の絵作りになっている一部の演出が興味深い。 今作でついに「ファミリー(X-force)」が出来たデップーが MCUのガーディアンズやアベンジャーズとパラレルなシーンを見せ、 ある種シームレスな世界観を共有しているよう。 実際、2017年12月にディズニー Disney が21世紀フォックスの一部、 20世紀フォックスなどの関連企業を524億ドルで買収、 ディズニーは今後、Xメン、ファンタスティック・フォー、デッドプールが マーベル・ファミリーに「再会する」機会があると書いているので 今度はもっと「ファミリー」が増えそうですね、 デップーはXメン研修生にもなったし。 ("the opportunity to reunite the X-Men, Fantastic Four and Deadpool with the Marvel family under one roof and create richer, more complex worlds of inter-related characters and stories.") マスクには口がないデップー(デップー自身が大ファンのハローキティみたいな表情)は 無表情で寡黙に見えるが 実際は饒舌で毒舌、 時に第4の壁を越えて観客に話しかけもする。 一方、「見えない壁」を通り抜けるようにし 死者の世界のヴァネッサと内省的な会話もして あらゆる方向、チャンネルに話しかけ 対話をしながら生きているという姿も 映画の世界観、不寛容ではなく疎通しようとする姿勢と通じて象徴的だった。 究極的には 復讐に燃えたケーブルやファイヤーフィスト(ラッセル)を説得し 抑える「パワー」、説得力が顕著なスーパーヒーロー。 下品でおしゃべりなだけに見えるデップーの能力は 驚異的な治癒能力、治癒再生能力だけでなく 対話する力、なのかもしれない。 前作で復讐に燃えていた姿と対照的。 ヴァネッサが言う通り、 「子どもがあなたを成長させ」たのかもしれない。 メタフィクションな薀蓄はなかなか楽しく レディー・プレーヤー1の専門的なオタク薀蓄より 気楽に笑える機会になっていた。 デップーって実は映画通? 言及や参照された映画は 『バンビ』『ライオン・キング』 『氷の微笑』『アナと雪の女王』『ロボコップ』 メル・ギブソンの『パッション』『インタビュー・ウィズ・バンパイア』 『フラッシュダンス』『ハリー・ポッター』など多数。 ディズニー映画も多いw クシュナーへの言及が特に可笑しかった、 笑っている人はほとんどいなかったが... (赤い州でもないのに) そんなメタフィクションな小ネタのおかげで BGM(その歌詞など)も含めてメタフィクション~音声多重放送(multichannel sound)的映画 という印象も (最近の映画はミックステープの選曲もそうだが メタフィクションで示唆仄めかしが Geek 的に多かったりもするが)。 日本公開前(日本公開より早い)韓国公開をひかえて来韓し バラエティ「覆面歌王 복면가왕」に出演したライアン・レイノルズが ミュージカル『アニー Annie』のメインナンバー Tomorrowを歌っていたが 映像を視た時はその選曲を特に気に留めてはいなかった。 むしろ、覆面ヒーローが 別の覆面(レインボーユニコーン)を着けていることが印象的だったが... ![]() Caramel TV 動画よりスクリーンショット その後日本で映画が公開され、映画を観ると 「トゥモロー」は映画の中 ケーブルの回想で短く1回長めに1回聞こえ、 クライマックスでもデップーのために1回BGMになっていた気がする。 それで、「覆面歌王」で歌ったのか! そして、自殺まで試み絶望のどん底にあったデップーが アニーのように明日を楽しみに待つ楽観性を取り戻したのか、と感慨深い。 孤児だったアニーが家族を見つけたように デップーも「ファミリー」を見つけたのだから。 it's that we all need to belong to someone. と本音がぽろり。 映画が終わる頃には (なんとなく)family is not an 'f'-word がしみじみ感じられデップーを観てすこぉし幸せな気持ちにも。 「ファミリー映画」とデップーが解説した通り。 スーパーヒーローもので こんなお茶の間ファミリーもののようなしみじみした感慨も得られるとは。 やっぱり、デップーは等身大で身近過ぎる。 前作でパンセクシュアリティ(pansexuality)を欠いた、 と批判され改善したからだろうか ポリティカル・コレクトネス的に配慮あるデップーのセリフも印象的 (ライアン・レイノルズはセリフなどアドリブでも追加していたそうだが このあたりかどうか)。 Political correctness 的ではあるが どこかずらしたように聞こえるのは デップーの持ち前のお茶目なキャラクターのせいか。 ふざけたようでシリアスな、 建前と真意がコインの裏表のように入れ代わり立ち代わり顔を見せる一方で 二つの世界のあわいにいる存在としての本心もにじませた。 Cable, you get back to your family and you tell them Wade says hi. And promise me, promise me one thing: that you'll start judging people not by the color of the skin but by the content of their character. 「肌の色で人を判断しないで!」と。 余談ですが ヴァネッサの部屋の近くに 白い入口がカフェのようにすてきな HARU Korean Kitchenというお店が映っていたので調べたところ... バンクーバーに実際にあるお店だったのですね。 ライアンの故郷バンクーバーでしっかりロケして リアルな韓国料理店も映っていて ハリウッド映画だけれど多様性がまたチラリ。 ビビムパ色々が目を引くがパッピンスもおいしそうなお店。 ![]() HARU Korean Kitchen Official Instagramより to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や 情報、意見、 解釈、考察、解説 ロジックや発想(アイデア)・ 視点(着眼点)、 写真・画像等も コピー・利用・流用・ 盗用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、 つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、 ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、 リライト、 切り刻んで翻案等も著作権侵害です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 20, 2024 05:07:06 PM
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