チェコのアニメ『アロイス・ネーベル
Alois Nebel』(2011年)を
EUフィルムデーズで。
Tomáš Luňák 監督作品。
監督も来日(写真を後程アップするかも)。
昨年日本におけるチェコ文化年2017 チェコ映画の全貌
Tracing the Czech Cinema at The Year of Czech Culture 2017 で観た
フランチシェク・ヴラーチル監督『アデルハイト
ADELHEID』(1970年、バランドフ撮影所)とも
歴史的背景が重なる。
国境地帯ズデーテンで元ナチ高官の娘アデルハイトと会った元チェコ将校。
戦後、ドイツ敗戦後ズデーテン地方に多く住んでいたドイツ人は国外追放となっていた。
『アロイス・ネーベル』の主人公アロイス・ネーベルを悩ませる
幼少時の記憶も、慕っていたドイツ人の女性がズデーデン地方から追放される
鉄道の駅での別れのシーン。フラッシュバックで何度も甦り、アロイスは精神的に不安定になる。
マルティン・サンフィリート Martin Zandvliet監督
『ヒトラーの忘れもの Under sandet(Danish)Land of Mine(English)
Unter dem Sand – Das Versprechen der Freiheit(German)』にも通じる、
敗戦したファシスト側への怒りの矛先について考えさせられる。
また別の次元の「戦後処理」が入り組む。
ヨーロッパは地下で繋がっているように
長い時間をかけゆっくりと倒れるドミノのように
記憶も相手を、あるいは相互に私たちを打ちのめす。
原作はJaroslav RudišとJaromír 99の
のグラフィック・ノベル連作トリロジー
Bílý potok ("White Brook", 2003)
Hlavní nádraží ("Central Station", 2004)
Zlaté hory ("Golden Hills")。
冒頭から霧の表現がアニメとは思えないほど素晴らしかった。
ロトスコープによるアニメでアロイスを演じたのは
タル・ベーラ監督『倫敦から来た男』主演
ミロスラヴ・クロボット Miroslav Krobot という至福。
余談だが、EUフィルムデーズの予告編は毎年、
上映される映画全てから少しずつカットをつないで
軽やかな音楽が耳から、そしてヨーロッパの多様さが目から入って来るひと時。
(あ、これは観た)
(これは観ていない)とおぼろに考えながら
映画が始まるのを待つのも楽しい。
今年も忙しくて数えるほどしか観れなかったが。
to be continued...!?
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