ヒョンビン、ソン・イェジン主演
イ・ジョンソク監督『ザ・ネゴシエーション 협상』
(以下、映画の核心に触れる部分もございます)
どんな状況でも冷静さを失わなかったネゴシエーターという設定はどうやらフレームの外で、
初っ端からネゴシエーター、ハ・チェユン(ソン・イェジン)にとっては
冷静さを失わせるショッキングな事件が起こる。
なので、彼女の真の能力はわからずじまいだったが...
タイで人質をとって立てこもった武器密売業者ミン・テグ(ヒョンビン)との交渉は
観察から接近、緩急と切迫する状況の中、
ある種の共感力を持って犯人との距離を縮めていく姿が印象的で
『テロ,ライブ 더 테러 라이브』でアンカー(アナウンサー)と犯人がクライマックスに見せる共感性バディ感と共通する。
それぞれ全く別の世界に住む二人、最も対極にいてあちら側とこちら側
最も反対側にいる二者だがバディとして接近し微かに共鳴する化学反応のプロセスが興味深かった。
物理的な距離も立場の差も超えたアクロバティックなバディの化学反応により
やがて巨悪が炙り出され
共に巨悪を討つ形にもなる構図が似ている。
女性を下に見ている一部登場人物の感覚や設定は少々気に障る、
例えばスリーサイズを尋ねるところなど。
しかし、
ヒョンビン主演ドラマ「シークレット・ガーデン」やBBCドラマ「シャーロック」でも同じような数字が出て来たこと、
その符号を思い出しもした(今回は
342436?)。
冒頭、合コンから駆け付けたチェユンが華麗に登場するシーンで着ていたフラワープリントのブラウスは
後半回想シーンの中でミン・テグの妹が着ていたブラウスと同じデザインのように見え
妹が人質にされた現場にチェユンがいた、という因縁だけでなく、
ブラウス姿も二人をつなぐキーでリンクの一つだったのかもしれない、と思った。
ITが発達した現代、
タイからの中継映像と思いきや国内からの中継映像というカモフラージュは普遍的。
to be continued...!?
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