Jリーグの準決勝、浦和対ガンバの総括
準決勝は延長戦の末、藤春の決勝ゴールで幕を閉じたこの藤春のゴールは、このチームの総括が凝縮されていた。延長で足の吊った関根、ゴール前まで走りこんだ藤春サイド攻撃を特徴とする浦和。関根にボールを集めた。対峙するは藤春。A代表の藤春とU-22代表の関根。最高峰の凌ぎ合いだ。二人とも足が速く関根も勝負するタイプだからさらに面白い。前半はここの勝負が何度もあり、最高にエキサイティングだった。そして、最後までターニングポイントはここだったと思う。藤春相手に仕事ができなかった関根は逆サイドに変えられた。そこで対峙するのはオジェソクなのだが、オジェソクもまた1対1が抜群に強く決定的な仕事ができず。90分になるころには関根はガス欠だが浦和はすでに3枚のカードを切っていた。監督の采配ミスで片付けるのは無理がある李と柏木の中央突破では閉塞感が漂っていた。とられてからのカウンターでパトリックには何度もシュートまでいかれた。ガンバには効率的な攻めをされていたのだ。それが怖い浦和は外の関根に頼らざるを得なかった。1対1では勝てなかったが、それでも勝負した関根のところからチャンスはたくさん生まれた。ズラタンの同点ゴールは関根がとったコーナーキックからである。サイド攻撃が得意なだけあって、浦和のコーナーキックは驚異であった。関根は若い。これをきっかけに成長したりしてね。ガンバの試合運びのうまさAFCで勝つようなチームが決勝トーナメントが強いと思う。浦和のような内弁慶のチームはどうしても勝負弱い。逆に言えば、AFCでJリーグのチームが勝つには、このようなトーナメントで勝てる力をみにつけるべきだろう。ナビスコカップや天皇杯など、トーナメントはあるんだけど、どうしても注目度が低い。タイトルとして弱い。高校サッカーでいうと、インターハイみたいな立ち位置だ。選手権で優勝しなきゃ意味ないよね、みたいな。