日光詣 10 日光で思う侘寂のこと
輪王寺でいただいたお札思い立ったが吉日。とでも申しましょうか。発作的に出向いた日光山は多いに収穫がありました。第一目的の輪王寺での三輪先生の彫刻拝観。それに付随した生まれて初めての護摩祈願。とっても有意義でした。 東照宮、輪王寺大猷院には圧倒されました。鄙なる奈良好きのマムはずっと心に思いつづけていた、原初のお寺さんや仏像は極彩色のド派手なものだったはず・・・だよなあ・・・という迷いをあらわにされてしまいました。いにしえの頃、草民は現実の貧しさ、辛さに、この世の物と思えぬ、絵にも描けないほど美しい極楽浄土を求めたと思われます。山上憶良うたうところの貧窮問答歌の人々が古池(笑)をみたらますます落ち込むでしょう。 マムお気に入りです。我家のグーちゃんそっくり!侘寂というものは経済的な豊かさ、あるいは、ある程度の教養があってこそのもの。じゃあ、現代は経済的に潤い、教養があるかってっていうと・・・どうだろ?古めかしいものへのありがた信仰というものが大きいような・・・。そういう気がします。知り合いのおばあさんが、古寺を見てマムにいいました。「古い汚い建物のどこがいいのやらさっぱりわからない」。わかったふうなこというより痛快な一撃でした。 帰路の車中ツラツラ マムは上記のことを考えお弁当を食べ、ビールを飲み・・・なんてやてたら、あっというまに浅草についちゃいました。 *日光山に行く時は望遠鏡持参をおすすめします。*カメラは一眼レフに望遠だったら最高です。*日光山詣1 日光山輪王寺と三輪途道先生 *日光詣 2 東照宮・三猿物語*日光詣 3 東照宮・御水舎 *日光詣 4 東照宮・巻毛の象 *日光詣 5 日暮れても見飽きぬ東照宮陽明門 *日光詣 6 東照宮・眠り猫登場! *日光詣 7 東照宮・奥社 *日光詣 8 東照宮・本地堂(鳴き龍)のゆえん *日光詣 9 輪王寺大猷院は凄すぎる! *日光詣 10 日光で思う侘寂のこと