|
テーマ:ココロ(1187)
カテゴリ:雑談
封印していた過去を思い出してしまいました。 この日、秋葉原に行ったことが原因です。 あぁ~思い出すだけで震えが止まらない。 ……あれは中学生のころです。 僕は友人5人と一緒に、エロ本を買いに行こう! という大冒険に出かけました。 なんていうか……映画のスタンド・バイ・ミーみたいな? ……REO buy me?? そりゃ~もう大冒険ですよ。 行動はスタンドバイミーでも心の中はインディンジョーンズでしたからね。 エロ本は黄金の秘宝ぐらい価値がありました。 いやそれ以上だったかも……。 あの当時のエロ本は、例えるなら敬虔なキリスト教信者が大事にしている聖書みたいなもんですからね! つまりバイブル。生きる指針。火事になっても、親と通帳とエロ本だけは忘れるなッ! と先生にも教わりました。体育教師でした。部活の顧問でした。ちくしょー! あのエロオヤジ!! 絶対教え子に手ぇつけてたよ! 死ね! 8回死ね! 苗字がニシなだけに8回死ね! ……あっ、話がそれた。 エロ本の話でしたね。エロ本の。 たとえば、 「俺、エロ本持ってるぜ」 と、学校で宣言しようものなら、次の日からそいつは『 ゴット 』と呼ばれます。もう、敬語ですよ、その瞬間から敬語になりますよ。 それぐらいエロ本は偉大だった。 そんなわけで、僕らは究極の秘宝を求めて旅立ったわけです。 秋葉原に降り立つと、すでに情報を得ていた僕らは、まったく道に迷うことなく(人としての道はすでに外れていますが)本能のしめすままエロ本屋に突入しました。 が! 現実は甘くなかった!! 買えない。あまりに高くて買えない。 「なんだこの値段!? こずかいの三ヶ月分はあるよ!! 一昔前のエンゲージリングかよッ!! なにが悲しくてエロ本に求婚しなきゃならんのだコノヤロー!!!」 立ちはだかる現実の壁。 僕ら5人は地面に拳を叩きつけながら悔し涙を流しました。 あのときほど、自分自身を情けなく思ったことはありません。逆に悟りました。 「神様はいないんだ」 って。 しかも、買えないまでも、せめて売り物のエロ本を記憶に刻もうとした僕らのささやかな願いすら打ち砕かれる事態が訪れるのです。 室内が異様に甘い。 香水かなにか分かりませんが、異常にアマ~~~~い香り、イチゴジャムのような匂いがエロ本屋を支配していました。 気持ち悪い。 なれない匂いに体力を奪われた僕は、あまりの気持ち悪さにエロ本屋をすぐさま脱出。マジで吐きだす5秒前。 現実は甘くないんじゃなかったのか!? めちゃくちゃ甘いじゃネェーか!? どうなってるんだヨォォォ!!!! そんな矛盾に耐えられなかった。 純粋な僕には矛盾に満ちた現実が耐えられなかった。 他の連中もそんな感じですぐさま逃げ帰ってきてしまいました。 そんなこんなで結局、僕ら5人は一冊のエロ本も買うことが出来ず、失意のまま帰路につくことになるのです。 この出来事は以後、イチゴ事件と名づけられ僕の記憶の奥深くに封印されることになりました。 その後、かなり経ってから僕らが買おうとしていたエロ本はエロ同人誌という二元エロ創作物だったということが分かり、なんか、もう、失敗してよかったじゃん? みたいな空気が流れたんですが、それでもやはりこの出来事の心の痛手はそうとうなモノでした。 いろいろ刺激が強すぎた。イチゴ事件。 アキバはそんな甘酸っぱい記憶の眠る街です。気をつけろ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月22日 22時32分03秒
コメント(0) | コメントを書く
[雑談] カテゴリの最新記事
|
|