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今回の地震、津波その他の大災害には心を痛めるばかりだ。
その中で、oyajiは福島原発の問題が発覚して以来、特にこれを危惧している。 原子炉内部のウランがむき出しになり、大量の放射能で周囲が汚染されるようなことがあってはならない。 そんな最悪の事態を回避しようとわが身を張って処置にあたっている作業員の方には本当に感謝したい。 それに対して、報道の在り方には若干の不満を感じる。 「被ばく 政府に甘さ」、「炉心溶融」などとセンセーショナルな言葉は果たして妥当か。 年食ったoyajiなどは「被ばく」と聞くと、原子爆弾による放射能被爆が頭に浮かぶ。 Wikipediaを引いてみると「被爆」と「被曝」は別物である。 ただ「曝」の文字は常用漢字にないから、「被ばく」と書くようだが、「被曝」を「被爆」と受け取ると強烈なダメージを想像する。 「被ばく」というなら、oyajiなんかは、年に数回歯医者でX線写真により「被ばく」している。 また、チャイナ・シンドロームという言葉が流行った頃のoyajiには、 「炉心溶融」=メルトダウン=ウランが核融合を加速させながら周りを溶かし、放射能を播き散らして地中へ潜っていく こんなイメージが湧きあがる。 そうでなくても、今回の災害はセンセーショナルであり、TVの映像を見るだけでも強烈なインパクトである。 これ以上、強烈なことは起きてほしくない。 新聞、TVニュースなどの報道には冷静さと適正な態度を保持して欲しいものだ。 大衆週刊誌やお昼のワイドショーではないはず。 ところで、東京電力の記者会見で「メガパスカル」などという言葉が出てきた。 古い教育を受けたoyajiには、MPa(メガパスカル)と言うのはどうもピンとこない。 これは20年ほど前から使われ出した SI単位なのだが、oyajiはMKS単位、cgs単位で勉強していたので会社にいた頃から戸惑っていた。 以下はoyajiの勝手な解釈なので間違っていればごめんなさいなのだが (正確性を期するためにも、こうお断りしておく) 記者会見では、「圧力容器の圧力は0.17メガパスカル:MPa」「格納容器は300キロパスカル:KPa」と言っていたと思う。 これをoyaji風に解釈すると、圧力容器は約1.7気圧(1気圧=大気圧)、格納容器は約3気圧ということになる。・・・換算を間違えていなければ。 ということは、各容器は大気圧以上の圧力を持っているので、機密性は保持されている。つまり破損していないことになり、爆発で破損したのは建屋ということだ。 また、圧力としてもたいした数値ではないなと感じる。 更に、圧力容器が2気圧足らずということは、多分ベントを使った圧抜きがうまくできているということだろう。通常の発電では約7MPaの高温高圧の蒸気を使っているらしいので。 しかし、格納容器が3気圧というのは(これも多分だが)通常よりも高い圧力なのだろう。 圧力計の使い方として2-3気圧以上のところを測定するにはMPa表示のものを使い、大気圧前後の圧力を計るには0.1MPaまたはKPa単位で表示する圧力計を使う。 格納容器としては通常は大気圧前後の状態なのだろう。 だから、会見で使った圧力単位が統一されていないのは仕方ないし、生々しい。 今回は圧力容器の圧力を下げるために、一旦圧力を格納容器内に逃がし、そのまま大気へ逃げないように、一時的に格納容器内に気体を閉じ込めていたのだろう。 こんな状況をoyajiなりに判断すると、水素爆発はあったものの、まずまずうまいこと処置が進んでいるように思える。またそうあってほしい。 東京電力の記者会見は技術者として信頼がおけそうだ。 が、原子力保安院は・・・言いたくはないのだが。 前回も書いたように自分たちの目で確認しているのだろうか、単にメッセンジャーボーイになってないか。責任感と緊迫感が見えてこないのだが・・・・これはoyajiの偏見か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.14 14:20:35
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