マイナーな生活 by c-oyaji

原発に関しては専門家にお任せするしかない。
相変わらず東電へ丸投げで、うまくやっているとは思えないのだが、これが今の日本の実力なのだろう。
マイナーな生活をしているoyajiには他にもマイナーな心配事がある。
その昔、預金して塩漬けになっているなけなしのドル。

せめてドルを買った時の値段になってほしいと、ニュースや解説を時々読んでいるのだが、oyajiにはさっぱり理解できない。
ドルと円の関係が変だ。

史上最悪の地震津波が起きると円高。
原発が危ないぞという発言で、過去最高を更新。
なんで日本が危ないという時に円を買うのだろう。
そして協調介入でドル／円は、oyajiが預金した時の値段にははるかに届かないが少し戻った。これは分かるような気がする。

ところが、もっと円が安くなるのかなと思っていたら、
原発事故の状況が良くない－－－円高になる。
余震が発生した－－－円高になる。
分けが分からない。
再度、８０円になるかもしれないと言っている記事もある。


なぜ為替は変動するのかとの解説では、
その国の経済が良くなると通貨が高くなるなどと書いてある。
昨年末のオーストラリアの洪水では、オーストラリアドルは安くなった。
確かに経済活動が停滞し、通貨が安くなる・・・頷ける。


３月の協調介入までについてはもう書いたが、その後なんとか８５円まで戻ったが、
先週の大きな余震発生からまた不思議な動きで、８３円を切りそう。

前回の７６円到達は、国際的にも「無秩序な動き（＝単なる投機）」との理解で、
為替の協調介入は良かったとの評価である。
しかし、再度同じような動きが始まっているのではないだろうか。

お膳だては整った。
（これではドル預金を持っているoyajiには困るのだが）
・円は安全資産だそうだ。
・アメリカの雇用が悪い－－－それ円を買え
・国際情勢が不穏である－－－円へ走る
・日本が危ない、経済が、原発が－－－円を持てば安全

素人ながら、こんな構図になってしまったように思える。

おまけに日銀・政府は為替介入はしない、やるときはG7の会議で了解を取り付けてからだ。
こんな明確なサインを世界に植え付けてしまった。
円は実に安全な資産だ、円を買っておけば高くはなっても、
介入で安くなる前には教えてくれるのだから。・・・確かに安全資産だ。

後は何かのきっかけを待つだけ、
G20の結果が良かったと喜んでいるうちに、欧米のヘッジファンドは手ぐすねを引いて待っている。


生産現場をしらないコメンテーターは円高で輸入価格が下がり、企業にはメリットがあるという。
日本で製品を消費するならばそれでいい。
資源がなく、輸出で稼いでいる日本はそうはいかない。
原料価格が下がっても製品価格ににはそれほど影響しないことを知らない。
当然、稼ごうと思えば企業は海外生産にシフトすることになる。
地震津波で壊れた工場をこの際、海外に移してしまおうという選択肢もある。
そして、日本は空洞化、消費なし、仕事なし、税収入なし。

こんな風になっていくのをどうやって止めるのか・・・・
（その頃にはとんでもない円安になっているかもしれないが・・・）

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