久々の書き込みです.
学校で電子回路の講義も持っています.
トランジスタの原理から始めて,2電源を用いた固定バイアスの増幅回路,
1電源による固定バイアス回路,自己バイアス回路,帰還回路,
差動増幅回路,直流増幅・・・
というのが従来の定番の流れです.
いまどきトランジスタを何石も使ってCRやトランス結合で増幅回路を組む
ことはありませんが,学問として電子回路を学ぶにはこれが定番でした.
しかし,この本は違います.
いきなりオペアンプから入ります.低周波回路の回路は大抵オペアンプで
できるので,オペアンプとその周辺回路から,トランジスタ,オペアンプの
中身というように説明されています.
教科書としては画期的で,かつ実用的で良い本だと思います.
オペアンプからはじめる電子回路入門