後発薬って何?
後発薬って何?後発ですから、野球と一緒で、先発薬はあります。先発薬の特許に時効があって、これが切れたあと、同じ成分で製造する薬を後発薬と言います。値段は、先発薬の3割~7割とずいぶん安い。増大する医療費の節約に、後発薬を使いたいものです。医療費は33兆円、その内、薬剤費は7兆円ですから、後発薬の利用が促進されるように手を打っています。ところが、薬局にとっては、利益の少ない後発薬は使いたくありません。後発薬で、本当に効果があるのか、と疑う患者さんもいるでしょうから、その説明に時間をとられますから、コストがかかります。医師が処方箋でいくら、後発薬を使用を許可したとしても、10%程度の薬局が後発薬を使用したにすぎないというデータがあります。これでは、後発薬の利用促進、医療費の抑制につながりません。薬局が積極的に利用するような施策が必要です。厚労省がいくら指導を強化しても、不満は消えません。薬局にとって利用のメリットがないからです。思い付きですが、後発薬を利用すればするほど、薬局の報酬が増えるようにすればいいのに!でもねえ、薬局の報酬は結局医療から支払われますから、先発薬の3割~7割の値段にどれだけ、薬局の報酬をのせられるか、きちっとしたシミュレーションが必要になります。そのうえで上乗せ報酬を決めるべきでしょうね。医療費の抑制効果が喪失しないように。でも、欧米に比べるとずいぶん少ないシェアです。欧米では、後発薬については、どんな施策が講じられているのでしょう?じっくり、見守りたいと思います。