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An die Musik annex

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2008.09.08
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私が、広島に来た以上は必ず平和公園の慰霊碑に黙祷して帰る、というのにはいささか個人的理由もあって、これもこの日記で書いたことがありますが、父方の祖母の実家が長崎で被爆しほぼ全滅したといういきさつと、もうひとつは阪神大震災の折り、私たち家族が関係しずいぶんお世話になったのが広島からのボランティア団体で・・・被爆と地震とでは規模も質もちがうけれど、70年は草も生えないといわれた廃墟から不死鳥のように甦り、私たちに復興への希望と励ましを与えてくれた町とその市民たちに対する敬意と感謝の念からでもあります。

・・・で、私たちは、原爆ドームのやや川下の船着場に降ろされました。アメリカ人たちはそれぞれのグループに分かれて、まず眼前のドームのほうに歩いていき、私はそのあとを適当な距離を置いてこっそり尾行・・・いや、観察しながら追うかたちになりました(^^;A

・・・結果を先にいいますと、船内で私に話しかけてきたグループは、ドームをひとしきり眺めて記念写真を撮り、そのあと橋を渡って公園内に・・・は入りましたが、ドームの全景を写真に収めるのにいいアングルを求めただけで、そのまま橋を渡って戻ってしまったようで。

あと、1グループは慰霊碑の前まではいきましたが、これもその前で写真をとっただけで、前で十字を切る者は誰もいない。

最後の1グループは途中で見失ってしまったので何ともいえませんが、平和資料館の入り口付近でしばらく立っていても、それらしい連中が入っていくのは見かけませんでした・・・

う~む。ある程度予想はしてたんですが、失望は禁じえない。「世界遺産ハンター」たちにとっては、ここは単にハンティングのターゲットのひとつであるにすぎないのだろうか。

・・・などと、観光客たちを責めてみてもはじまらない。彼らひとりひとりはたぶん、話してみれば気さくでお人好しの、典型的なヤンキーたちに違いない。問題は彼ら一般市民たちが、あまりにもヒロシマ・ナガサキの被爆について無関心だという事実、いいかえればアメリカという国が、いかにその実態を自国民たちに知らせる努力をしていないか、という点にあるのです。

日本と、韓国・中国などの間では、歴史認識は常に根本問題として議論されています。しかし日米間では、それはほとんど問題にはされない。アメリカ政府は、原爆投下直後の声明で、広島の軍事基地を新型爆弾で破壊した、と発表しただけで、市民の犠牲については公表を避けました。戦後相当たってようやく、原爆が一般市民の殺傷を目的としたものであったことを認めましたが、その理由について「戦争を早期に終結させ、日米両国の人的被害を最小限に食い止めるため」と正当化しただけで、その後今に至るまで公式に反省の意をあらわしたことはありません。

原爆だけではない。各都市の無差別爆撃などにより100万人近い非戦闘員を殺し、その後ベトナムでもさらに100万人を殺し、今なおイラクその他世界中の戦地で一般市民を巻き添えにしながらそれを公式には認めようとしていない。・・・謝罪せよとはいわない。戦争には加害者も被害者もないのだから。ただ事実を認めたまえ。そして人間が同じ人間に対して行った行為について、謙虚な反省の意をあらわしてほしい。それがない限り、政治的・軍事的には同盟国であっても、そういう国を友邦と呼ぶ勇気は、私にはもてない・・・

韓国・中国の人々が、日本に対して抱くのも、これと同じ思いなのでしょう・・・



次で完結します。重いなあ、我ながら・・・






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Last updated  2008.09.08 04:19:57
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