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An die Musik annex

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2009.04.24
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midi屋としてはすでに死に掛けていたはずが、いきなりの新作発表だったので、驚かれたことと思います(苦笑)

しかもワーグナー。前にも書いたことがありますが、Credo工房で手がけた作曲家のうち、着手した作品が(ほとんど)すべて完成し、しかも自分の納得できるレベルに達している唯一の作曲家がワーグナーです。

(ほとんど)にカッコがついているのは、ただひとつの未完成作品だった今回作の完成で、めでたく「すべて」になったからで・・・(汗)

もちろん原曲ではなくオルガン編曲版ですけれど、最近作の多くがそうであったような、原曲版での完成を断念した結果ではなくて、ずっと以前の構想当初からこの曲はオルガンでやってみようと意図していたという、珍しい例であります。

曲はいうまでもなく、古代ケルトの伝説に題材をとり、王女とその敵国の勇士との間の運命的な愛と死を描いたワーグナー中期の大傑作。クラシックファンにはあまりにも有名な・・・といいたいのですが、実際には曲そのものよりも、この曲が現代音楽にも通じる大胆な和声法で、当時の音楽界に大センセーションを巻き起こした、という音楽史的な意義の方が有名なのかも知れません。(苦笑)

実際、日本じゃめったに舞台上演にお目にかかれませんね。私も昔大阪で一度見たきりで、あとはDVDに頼りっぱなし。

この曲を作曲した頃のワーグナーは宮廷歌劇場監督の身分のクセに革命派に加担して亡命中。しかもその最中に某大富豪夫人と道ならぬ仲に(汗)・・・で、あげくはリストの娘を正妻に迎え、ルートヴィヒ2世をトリコにして傾国の芸術家ぶりを発揮し、ついに理想の劇場まで手に入れてしまうという、すさまじい生涯を送ったわけですが、その大富豪夫人との事件が、ちょうど「トリスタン」作曲時期とかさなるんですね。こう書くとまるでこの曲が不倫の産物みたいにとれますが、実際には逆で、創作のほうが実生活に影響して、彼を不倫に走らせたのではないかという説が有力です。・・・おそろしい曲ですな(汗)

今回おきかせする「愛の死」は全曲の幕切れ、イゾルデの死の場面で歌われる長大なアリアで、ここでもずいぶん斬新な和音が使われていますが、もっとすごいのは第1幕前奏曲とか、第2幕のデュエットとか、第3幕で高熱に侵されたトリスタンの妄想場面とかになると、いやはや当時としてはおそらくキチガイ沙汰の不協和音オンパレード。いつかまた前奏曲ぐらいはおきかせできたら、と思ってます。

あえてオルガンにした効果は、まあ功罪半々、でしょうか。オーケストラの迫力と細かなニュアンスはもちろん望めませんが、この曲の最大の魅力である和音のみごとさ、転調のデリケートな美しさはオルガンが勝るかな・・・実際製作中、DVDだけでは気づかなかった新鮮な響きにハッとさせられたことが何度もありましたしね。

・・・と手前味噌を並べておこう・・・





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Last updated  2009.04.25 00:01:06
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