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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:邦画(た行・な行)
監督 : 堤幸彦 原作 : 浦沢直樹 出演 : 唐沢寿明 、 豊川悦司 、 常盤貴子 、 香川照之 、 石塚英彦 、 宇梶剛士 、 宮迫博之 、 生瀬勝久 、 小日向文世 、 佐々木蔵之介 、 石橋蓮司 、 中村嘉葎雄 、 黒木瞳 試写会場 : よみうりホール 公式サイトはこちら。 <Story> ロックスターを目指していたが、今は実家のコンビニを継ぎ、失踪した姉の子供を育てているケンヂ(唐沢寿明)。 同窓会で会った旧友から、「ともだち」と呼ばれる教祖が率いるカルト教団が、ケンヂが子供時代に作った「よげんの書」とそっくりの怪しい事件を起こしていることを聞く。 その後、仲間の1人だったドンキー(生瀬勝久)が殺され、事件の謎を解こうとケンヂは立ち上がる。 しかし、「ともだち」によって、テロリストの汚名を着せられてしまい…。 20世紀少年 - goo 映画 <感想> これも試写状をいただいて行って来ました。 先週の『おくりびと』に引き続きよみうりホール。 原作は未読です。もともとそんなにマンガ自体あまり読まないので。 ですが予告はかなり気になっていまして、観たいと思っていました。 彼らの少年時代がすごく懐かしさを感じました。 秘密基地みたいな場所自体が今は全くないですし、子ども同士群れて遊ぶことも昔ほどは多くはなくなりました。 泥だらけというか、汚い子ども(笑)って今はいないでしょ? みんな小ざっぱりした感じだし。 日が暮れるまで真っ黒になって遊ぶことが少ない。みんなゲームしてるしね。 ああでもないこうでもないとみんなで顔付き合わせて、自分たちのルールを作っていく楽しさがあり、その中で子どもならではの空想の世界が生まれていく。それも子どもにとっては重要なコミュニケーションの一種。 そのコミュニケーションの輪に入れなくて、さながらアポロ11号が月面着陸した時のコリンズ船長 ~アームストロングとオルドリンは月面に立てたけど、船に残ったコリンズ船長は月面には立てなかった~ に自分をなぞらえてしまった「ともだち」。 入りたくても入れなかったのか、それとも敢えて入らなかったのかはわからない。 そのトラウマが彼に、ケンジが作った「よげんの書」をそのまま再現させる行動に出させたのだろうか。
子どもの空想なんで、何でもありの世界。それを実現してしまうとなるとかなり無茶苦茶な話。 そうまでして「ともだち」が手に入れたかったものって何だろう? と考えてしまいました。 やっぱり、自分の居場所なんだろうか。 これは3作のうちの第1章なので、あと2作あるわけですが、 続編も観てみたいと素直に思えましたね。 細かいこと言えば本当にキリがなくて、あの状況で全員死なないのはありえないとか、いろいろあるんだけど、 やっぱり話の筋が気になりますね。 とにかく俳優陣が豪華。主役陣だけでもそのまま1人1人主演できそうな顔ぶれだし、脇役はおろかチョイ役も面白いです。 気になったのは、ピエール一文字役の竹中直人。あんな人実際にいそうですよね。芸能人だか教祖様だかわかんない人(笑 それと遠藤憲一、津田寛治もシブいところで出ます。 ケンヂたちの同級生も笑える顔ばかりで、フッくんとか石橋保なんかは「あ~いたいた」的な面白さもあり。。。 そして極めつけの一番笑えたのは、ヤン坊マー坊の佐野史郎。彼は怪優に近いよね。自分的にはいつ見ても冬彦さんが浮かぶっていうのもあるんですが(笑)、この役柄にこんなに適任な人は絶対にいない! って感じで。 それと子供たちがそのまんま大人を小さくしたような感じのキャスティングで、それも面白かった。ドンキー役、マルオ役の子たち、よく探したなあと。ケンヂも何気に唐沢さんに似てたなあ。 お約束のように、こんな所で終わるんですか!? って場面でちゃんと終わってくれますんで、続きはしっかりと来年観たいですね。
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