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2009.02.18
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カテゴリ:洋画(は行)

原題: THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON

監督 : デビッド・フィンチャー

脚本 : エリック・ロス

出演 : ブラッド・ピット 、 ケイト・ブランシェット 、 ティルダ・スウィントン



公式サイトはこちら。



<Story>


1920年代にF・スコット・フィッツジェラルドが執筆した、80代で生まれ、そこから若返っていくひとりの男の姿を描いた短編の映画化作品。普通の人々と同じく彼にも時の流れを止めることはできない。ニューオーリンズを舞台に、1918年の第一次世界大戦から21世紀に至るまでの、ベンジャミンの誰とも違う人生の旅路を描く。


ベンジャミン・バトン 数奇な人生 - goo 映画
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 - goo 映画





<感想>

なかなか行きたくても映画に行けない日々が続いていた時に公開されました。
やっと鑑賞。
実は試写会も同行のお誘いがあったのですが、泣く泣く断念しただけに待望の1本。



主役の2人がもう安定して観ていられるだけに、
この2人の生み出す世界観のようなものがどんななのかというのがまず興味の1番です。
予告でも映像は美しそうでしたし、
あらすじも惹かれる。。。





ベンジャミン・バトン
(C) 2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved.






人と人とが惹かれ合う時・・・。
年齢って関係ないのかな? と思うくらい、その人にインスパイアされてしまったり。
どこかでこの人に会ったことがあるんじゃないか。 そんな想いがよぎるくらいに親しみを感じる人って、人生のうちにもしかしたら何人か現れるかもしれない。
ベンジャミンとデイジーの出会いの場面はそんな感じがしました。



こんなに数奇な人生って本当にあったらすごいでしょうね。
でもベンジャミンは、至る所でいろいろな人に守られているような気がするのです。
誰かが見守ってくれている。
手を差し伸べてくれている。
彼にとってそれはとてもラッキーであると同時に、そうでないと生命を維持していくこともできない。
不可欠な偶然、といったところでしょうか。
その中に「愛する人」もちゃんと入っている人生。



愛しているからこそ決断しなければならないこと。
ですが決断したとしてもなお、心は愛を求め続ける。
勝手に愛する人のもとへ身体が導かれていく。
否応なしに、どうすることもできずに・・・。
それでも夢見るように、抱かれながら時を過ごすことができたベンジャミンは、
大変だったり、犠牲も払わないといけなかったけれど、
誰かに見守られながら、愛されながら人生を送ることができるのは、
幸せなことなんじゃないかしら。



年齢がクロスしていくベンジャミンとデイジー。
「この姿を覚えておきたい」という一瞬は、儚いけど永遠でもある。
一番自分たちが愛し合っていて幸せな時の姿・・・。 
普通の人ならば、そんな時があったことなど記憶の彼方に置いてきてしまうものだけど、
それが続かないことを知っている彼らだからこそ、
一瞬一瞬を刻みこむように過ごしていける。
全ての場面が、「時」を計算されつくしているように作られていて、
その時々の選択もまた、切なくもあり、美しくもあり。
静かに流れて行く映画でした。



他には、ティルダ・スゥイントンもこの映画ではよかった。
いくつになっても心の支えがある人生、というものを見せてくれました。
フィッツジェラルドの作品は"The Great Gatsby"くらいしか読んでいませんが(これもずいぶん映画化されているように思いますけど)、
これもぜひ原作を読みたいと思っています。






******************************




今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点




  

 










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Last updated  2010.05.04 21:28:06
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