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テーマ:映画館で観た映画(8375)
カテゴリ:韓国映画
原題:Sunny 監督:イ・ジュニク 出演:スエ、チョン・ジニョン、オム・テウン、チョン・ギョンホ 鑑賞劇場:シネマート六本木 韓流シネマフェスティバル2009公式サイトはこちら。 <Story> 時折近所のおばさんたちの前で歌を歌うのが唯一の楽しみのスニ(スエ)は、一人息子サンギル(オム・テウン)だけが生きがいの姑ソンファには勝てずに、毎月軍隊にいる夫の面会に行く。 しかし、いつも優しい言葉もかけてくれない夫サンギル。 ある日、彼女に酔ったサンギルが尋ねる。 「お前は俺を愛してるのか?」 サンギルの問いに何も言えずに帰ってきたスニは、翌月もいつものように面会に行くが、サンギルがベトナム戦争に志願して行ったという知らせを受ける。 行方さえ知る術のない夫を探して、ベトナムに発つことを決心したスニ。 ベトナムに行くことができるという言葉に、後先も考えずにジョンマン(チョン・ジニョン)を追って慰問公演団のボーカルとして、「サニー」という新しい名前を得た彼女は、炎と銃声のベトナム戦争の真っ只中に飛び込むが… (Innolife.netより) <感想> この日最後の作品。 スチール写真からのイメージが、何となくコメディに思えてしまっていて、ちゃらちゃらしてるだけだったらしょうがないか、と腹をくくっての観賞。 ところがこれが結構自分的にはツボに来ました。 想定外。これだから韓国映画は面白いんだよね。 観ないとわかんないから。 大鐘賞主演女優賞、釜日映画賞主演女優賞等々、各賞にも輝いている作品。 この映画の唯一のマイナスポイントとして、スニが夫を追いかけるほどの理由が強く感じられなかったということがある。 姑に対してメンツを保つだけではないし、かと言ってサンギルとの対面シーンでも言葉に詰まっているので、理由としては少し弱い。 それでもなお、彼女が慰問公演団に入ってまでも戦火のベトナムに行ったというのは、言葉にこそしなかったけど夫のことが好きだったからだろうし、また半分は行き場のないことで意地になっていたんだとも思う。 自分が夫にはるばる会いに行って、彼の本心を確かめたかったのかもしれない。 初めはどうにかなるとたかをくくっていたと思うけど、そのうち、これは普通の旅ではなく戦時下であること、頼りになるのは自分の芸だけということがわかってきたようで、それに伴って彼女の歌やステージパフォーマンスもグレードを上げていった。 なかなか夫の赴任地に行けないもどかしさと、目の前で突然始まる、敵味方の区別がない戦いの現実。 戦争の恐怖と自分の希望とのあまりの落差にも関わらず、スニの決心は鈍ることはなかった。 お前は俺を愛してるのか? というサンギルの問いかけに、 「愛していると言えばよかった」という歌を返歌にするスニ。 愛していると言えばよかった。 あなたは遠くに行ってしまうのね。。。 たいていの場合は、いなくなってから気がつくものかもしれない。 自分の選択はこれでいいのかと自問自答しても、結局のところ彼女を動かしているのは、夫への愛と、それとは裏返しの憎しみなのかもしれない。 それまでのためらいをかなぐり捨てて、全てを賭けて彼女が歌う、"Susie Q"。 初めて人前で歌った時のあの羞恥心はもうそこにはない。 あるのはただ、自分の決心へ向かってひた走る、己の心だけ。 とにかくスエがいい。 表情を押し殺して生きてきたような彼女のどこに、そんな勇気があったのかと思うくらいの変身ぶりを見せてくれる。 足の震えまでもわかるような初舞台、 韓国軍の慰問で見せる、思いもよらない楽しみを見つけた時の弾むような気持ち、 そしてありったけの自分を表現したパフォーマンスの凄み。 彼女の声が好きです。 ちょっとハスキーな感じで。 いろんな場面でいろんな歌い方をしていて、器用に使い分けていました。 彼女の作品は初観賞ですが、今後もフォローしていきたい女優さんになった。 サンギル役のオム・テウンというよりは、チョンマン役のチョン・ジニョンの、調子のいい男の方がなぜか印象に残っている。 とにかく人を乗せるのがうまい。 そのくらいしたたかじゃないとあの状況じゃ生きられなかっただろうし、打算で生きてきた男ということはわかる。 だがそのチョンマンでさえも、スニの信念にほだされてしまうところも、何となく人情味を感じてしまう。 あとは韓国軍、米軍、ベトコンそれぞれの特色もよくわかる。 実際に戦っている立場からの本音もうっすらと垣間見えるのではないだろうか。 この映画では、ベトナム戦争への韓国軍派兵という、日本ではまず詳しく教わる機会がないことを改めて観ることができる。 日常にある戦争、味方なのか敵なのかわからない、農村での戦いの緊迫感は、完璧とは行かないが、再現シーンは工夫されていると感じる。 70年代のヒット曲、そして当時の世相もよくわかる。 先にも述べたように、理由づけが弱いことや、設定に少し甘い部分はあるものの、全体としてはかなり見応えのある作品だった。 終映後、スタッフさんとのジャンケン大会で勝った人1名に、『あなたは遠いところに』 の海外版ポスターをプレゼントしますというのがまたまたあり、前の 『ロマンチック・アイランド』で見事に負けてしまったので(30人くらいいたからね)、当然リベンジです^^ 今回は7~8人くらいでした。 よーし、じゃんけん。。。。 。。。。。 ぽいっ! 。。。。。 勝ちましたぁ!!! 見事にゲットさせていただきました。 いやあ、ものすごい嬉しかったです。 これは額に入れて飾りたい。 デザインも私好みです。
いただくときにスタッフさんに、「この映画ものすごくよかったです!」 と感想を思わず言っちゃいました。 シネマートさん、本当にありがとうございました。
今日の評価 : ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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コメント頂きながら、なかなか訪問できなくて失礼しました。
ポスターゲットおめでとう!!いい作品みたいですね。 スエssiは、ドラマ「ラブレター」で知りましたが、あまり好みの女優さんじゃなかったのですが、 「夏物語」で久々にお会いしてから注目です! チョン・ジニョンssiは好きな俳優さんなので気になります。 韓国好きの私としては観たいですぅ~! (2010.01.07 09:50:25)
こんにちは。 お久しぶりです。
落ち着かれましたか? 『夏物語』は何となく観に行けなかったんですけど、これは観とかないといけませんね。 本作、スエが熱演でした。 もうDVDは韓国では出ているそうです(日本語字幕のはないかも。リージョン3だけ?) 機会がありましたらぜひ。。。 (2010.01.07 13:06:19)
そういう場で景品ゲットしたこと無いです!
あらためて、明けましておめでとうございます。 旧年中は大変お世話になりました。 今年もよろしくお願いいたします。 またどこかでご一緒しましょう! (2010.01.07 23:32:54)
こんにちは~
>凄~い! >そういう場で景品ゲットしたこと無いです! 10人いなかったんで、これは! と思ったら、手に入りました。 絶対に欲しい!という念? が通じたのかな? 笑 >あらためて、明けましておめでとうございます。 >旧年中は大変お世話になりました。 >今年もよろしくお願いいたします。 >またどこかでご一緒しましょう! ----- こちらこそいつもありがとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 またご一緒しましょうね~ (2010.01.08 08:06:01)
後れ馳せながら、明けましておめでとうございました。
今年もヨロシクお願いいたします。 韓国映画はあまり観てないので、今年はチャレンジしてみようかしら? 広島では、ようやく明日から「キッチン」上映です。 (2010.01.08 11:09:32)
いつもお世話になっております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします^^ 韓国映画はかなり鑑賞歴長くなりました。 と言っても本数はそんなに観てないかな? 片っぱしから・・・ じゃないので~(笑 好きな俳優さん、好きなジャンルを選んでみてます。 玉石混交ですが楽しいですよ。 『キッチン』は未見なの。 まだ上映しているので観に行こうかな? (2010.01.08 16:10:22)
ポスターが当たったそうで嬉しいですねえ!
ほんと、切なさが漂っている感じで、とても素敵なポスターですね。 女優さんの横顔、素顔に近いし、無造作な髪型なのにすごく美しく見えます♪ (2010.01.09 17:20:00)
今年もよろしく~
そう、色遣いもシックだし、表情も切なくて綺麗ですし、見た瞬間に「欲しい~!」と思いました(笑 天に通じたようです。 うれしいな^^ (2010.01.10 19:47:22) |