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rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.03.10
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カテゴリ:洋画(か行)

原題: CARAVAGGIO

監督 : アンジェロ・ロンゴーニ

出演 : アレッシオ・ボーニ 、 クレール・ケーム 、 ジョルディ・モリャ 、 パオロ・ブリグリア 、 ベンヤミン・サドラー

鑑賞劇場 :銀座テアトルシネマ

公式サイトはこちら。


<Story>


16世紀のイタリア。
ローマにやってきた画家のカラヴァッジョ(アレッシオ・ボーニ)は、やがて絵の評判を聞きつけたデル・モンテ枢機卿(ジョルディ・モリャ)の援助により、教会の絵に着手することになる。
完成した聖堂の絵は多くの人々の賞賛を浴び、彼の名声は高まる。

その一方、無名時代からの友人たちとの放蕩三昧、喧嘩、娼婦たちとの付き合いに眉をひそめる者たちもいた。
やがて権力者の庇護も失い、決闘で相手を殺してしまったカラヴァッジョは死刑の判決を受け…。

カラヴァッジョ 天才画家の光と影 - goo 映画
カラヴァッジョ 天才画家の光と影 - goo 映画




<感想>

イタリア映画はあまり詳しくはないですが、芸術関係ということで興味を惹かれて行ってきました。

カラヴァッジョについて

よく読むと、ラストの展開が実話と若干違うようにも思えたんですが・・・? あるいは映画が実話なのか。 ここは調べると面白いかもしれません。


当時は宗教画で名声を上げる画家がほとんどだったし、またどの枢機卿に庇護を受けるかということも画家にとっては生活を左右することだった。
宗教画の解釈も、派閥によっていろいろであったし、敵対する人物を追い落とすがためにその人物が庇護していた画家の作品に難癖を付けるなどは恐らく当たり前だったのだろう。
だから、大多数をうならせるだけの実力の持ち主であるとか、解釈が斬新であるということが大変重要になってくる。
そしてその教義の解釈が教会を怒らせたなら火刑になってしまうだけに、描く方のプレッシャーは並大抵ではなかっただろうことが推測される。


邦題の「天才画家の光と影」がまさにそのものずばり言い表しているのですが、カラヴァッジョの天才的な素質を輝かせたのは、彼が主張した「光と影のコントラスト」に他ならない。
光のそばに立ってみる。 真下なのか横からなのか。 それによっても無数に表情のパターンが違ってくる。
その中から彼が閃いたものが絵になっていく。
それには空想ではなく、実際にモデルを使っていかないといけない作業だっただろう。 恐らくコストとしても莫大なものがかかったのではないだろうか。


そうやって築いた名声も、彼の性格の前にあっさりと崩壊して行ってしまう様もまた、芸術家ならではと言うべきものだろうか。
彼にしてみれば、単に情が厚いということなのだろうし、大事なものや自分のプライドを傷つけられた代償に相手と戦うわけですから。
ただしそれがもたらす影響の方が大きかったということです。
そしてそれが、この映画がいかんせん長すぎる印象の原因ともなってしまあった。 
2時間13分ということでしたが、彼の性格が災いして転落する→庇護者が現れるパターンがほとんどであったために、観ている方も展開が読めてしまう。 つなぎの部分などは少々間延びした描き方になってしまっているのが残念。


もしも彼がこれほど激情型の性格ではなかったら、恐らく彼の生涯ももっと違ったものになっていただろう。
しかしながら、この性格だからこその作品であり、穏やかであったら果たして描けたかどうかはわからない。
その作品を生み出すだけの素質は少なからず性格から来るものだけに、芸術家らしい芸術家の生涯を観たような気がする。




**********************************



今日の評価 : ★★★ 3/5点



 










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Last updated  2010.03.12 19:34:33
コメント(8) | コメントを書く


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光と影の映像美   KLY さん
上手かったなぁと思います。個人的にマルタ騎士団に興味を持って調べたことがあり、彼らの登場に別な意味でワクワクしてました。本線とは関係なくなんですけどね。(笑)
今上野の国立美術館にカラバッジョの絵が来てるそうですよ。^^ (2010.03.12 22:56:00)

Re:『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』 (2007) / イタリア・フランス・スペイン・ドイツ(03/10)   Pastoral Louise さん
こんばんは

これ、観たいです!
と思ったら、仙台だけ上映されないようで、、(T_T)

光と影と言ったら、まず思い浮かべるのは、普通、レンブラントだろうけど、私は、ラ・トゥールが好きなんです。彼もカラヴァッジョの影響をうけてる言われてます。
画家はカラヴァッジョのみならず、飲んだくれ、爆発型が多いですよね。

あ~、観たいなぁ。。。
(2010.03.13 00:42:54)

KLYさん    rose_chocolat さん
こんばんは~

KLYさんにしては、こういう系で評価が高めなので(!)、どうしてかなと思ったらマルタ騎士団でしたか。 あれも一種独特の風貌でしたね。
どこに行っても、味方と敵ができてしまったカラヴァッジョ、よかったのか損をしてしまったのか・・・? というところでした。
(2010.03.13 04:25:29)

Pastoral Louiseさん    rose_chocolat さん
こんばんは~

そうですか~。 仙台だけないというのは残念ですよね。
DVDか、こちらにいらした時に!

光と影の話はなるほどと思いました。 芸術家は確かに激情してしまう人も多かったですよね。
(2010.03.13 04:26:58)

Re:『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』 (2007) / イタリア・フランス・スペイン・ドイツ(03/10)   みえこ55 さん
そういえば、イタリアを旅行したときにこうした絵画をたくさん見ました。
かなり過酷な状況で画家が絵を描いていたという話は聞きましたが、こうしたストーリーがあったのですね。
性格によって、才能を棒に振ってしまった人生とは、とても興味深いと思いました。 (2010.03.13 07:40:43)

みえこさん   rose_chocolat さん
こんにちは~

カラヴァッジョは39歳で亡くなっています。 若いですよね。
彼の性格はとても激しやすかったので、それが絵画にとってはプラスではありましたけど、実人生では足を引っ張ることもとても多かったように感じました。
(2010.03.13 17:19:41)

こちらにも   SGA屋伍一 さん
そういえば今日は具合がよろしくないとつぶやいておられましたが、その後いかがでしょうか?

この映画に関しては、芸術家の映画なのにやけにチャンバラシーンが多くて、その辺が意外と楽しめました(笑)
ただお話の配分は確かにやぼったかったかな? マルタ騎士団のくだりあたりは、いっそのことナレーションですましてしまってもよかったかもしれませんね

顔を傷つけられた恋人にも、優しく「君は美しい」というカラバッジョ。こうゆう男になりたいものですね

(2010.05.10 20:56:31)

SGA屋伍一さん   rose_chocolat さん
こんにちは~

>そういえば今日は具合がよろしくないとつぶやいておられましたが、その後いかがでしょうか?

現金なもので、好きなことを始めるととたんに
治りました(笑) ご心配すみません~

>この映画に関しては、芸術家の映画なのにやけにチャンバラシーンが多くて、その辺が意外と楽しめました(笑)

それは、カラヴァッジョがあれだけ片っぱしから
みんなにケンカ売ってるからですよね(苦笑)

>ただお話の配分は確かにやぼったかったかな? マルタ騎士団のくだりあたりは、いっそのことナレーションですましてしまってもよかったかもしれませんね

そうそう。 ハッキリ言ってカラヴァッジョがケンカをして、あてどもなく流れていってしまうことの
繰り返しっぽくなってしまう。
ただ、マルタの場面、あれはあれで意味もあって。 難しいですよね。 実在の人物の映画構成は。

>顔を傷つけられた恋人にも、優しく「君は美しい」というカラバッジョ。こうゆう男になりたいものですね
-----
SGA屋伍一さんのイメージってア○メ系なだけに、
そんなセリフが出てくるなんて!?
(↑ すいませんw)
でもそれは非常にいいことです~。
ぜひぜひそういう男になってくださいませ♪
(2010.05.11 07:54:35)


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