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Lotus paradise

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2004年01月05日
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John McCutcheon

『塹壕のクリスマス』
作詞作曲:ジョン・マカッチョン

 アラバマ州バーミンガムの舞台裏で、ある老婦人と交わした会話に触発されて作ったこの歌は、真実にもとづいているだけでなく、ヨーロッパでは広く知られた話です。

***

私の名はフランシス・トリヴァー、リバプールからやって来た
2年前 学校を卒業したら戦争が待っていた
ベルギー、フランダース、ドイツへ そしてここへ
私は 王と私の愛する国のために闘った
塹壕のクリスマスは 霜に覆われひどい寒さ
凍りついたフランスの大地はとても静かで
誰もクリスマスの歌など歌っていなかった
イギリスにいる僕らの家族たちは その日僕らのために
祖国から遠く離れた、
勇敢で素晴らしい若者たちのために乾杯をしていただろう

糧食仲間と 冷たい岩の地面に横になっていたら
戦闘地帯の反対側からおかしな音が聞こえてきた
「ホラみんな、聞いてごらんよ!」と言ったら みんな聞き耳を立てた
ひとりの若いドイツ兵士が はっきりとした声で歌っていた
「とっても上手に歌ってるね!」と仲間が言った
すぐに ドイツ人の声がどんどん唱和し始めて
大砲の音も止み 煙も立ち消えた
クリスマスが 戦争からの休息をもたらしてくれたのだ

彼等が歌い終わると うやうやしい沈黙が流れ
ケント出身の若者たちが 讃美歌『世の人忘るな』を歌い始めた
その次は『スティル・ナクト』、つまり『きよしこの夜』だ
ふたつの言語で歌われるその歌で 空が満たされた
前線の歩哨が「誰かがこっちに来るぞ!」と叫んだ
みんなの目が 近づく人影に釘付けになった
彼が勇敢にも丸腰で 夜の闇に歩き出したとき
彼の掲げた休戦の旗が クリスマスの星のように平原に明るく輝いた

じきに双方から一人、また一人と中間地帯へと歩み出し
銃も銃剣もなしで 我々は手を取り合った
隠していたブランデーを分け合い 共によかれと祈り
照明弾の明かりの中でやったサッカーでは 彼等を打ち負かしてやった
家族から遠く離れたこの息子や父親たちは
チョコレートや煙草を交換し 家族の写真を見せ合った
若いサンダースがアコーディオンを弾き 彼等はヴァイオリンを持っていた
なんとふしぎで ありそうもないバンドだったことか

やがて夜が明け 再びフランスはフランスに
悲しい別れとともに 僕らはまた戦争へと戻り始めた
しかし その驚くべき一夜を過ごした者たちの心には疑問がつきまとった
「照準を合わせていたのは 一体誰の家族だったのだろうか」と
塹壕のクリスマスは 霜に覆われひどい寒さ
でも 平和の歌が歌われた間 凍りついたフランスの大地は暖かかった
戦争という名の元に我々を隔てていた壁は
永遠に崩れ去り なくなっていたのだ

私の名はフランシス・トリヴァー、リバプールに住んでいる
あの第一次大戦のクリスマス以来 ずっと学び続けてきた
「撃て」と命じる者たちは 死にもしないし傷つきもしない
ライフルの両サイドにいるのは 同じ人間なのだということを

c1984 John McCutcheon/Appalsongs (ASCAP)

"Christmas in the Trenches"
words & music by John McCutcheon

Inspired by a back-stage conversation with an old woman in Birmingham, AL, this song tells a story that is not only true, but well-known throughout Europe. For some of the history behind the 1914 WWI Christmas Truce,

http://history1900s.about.com/library/weekly/aa122100a.htm?once=true&

My name is Francis Tolliver, I come from Liverpool,
Two years ago the war was waiting for me after school.
To Belgium and to Flanders to Germany to here
I fought for King and country I love dear.
’Twas Christmas in the trenches where the frost so bitter hung,
The frozen fields of France were still, no Christmas song was sung,
Our families back in England were toasting us that day,
Their brave and glorious lads so far away.

I was lying with my messmate on the cold and rocky ground
When across the lines of battle came a most peculiar sound
Says I, "Now listen up, me boys!" each soldier strained to hear
As one young German voice sang out so clear.
"He’s singing bloody well, you know!" my partner says to me
Soon one by one each German voice joined in in harmony
The cannons rested silent, the gas clouds rolled no more
As Christmas brought us respite from the war.

As soon as they were finished and a reverent pause was spent
"God Rest Ye Merry Gentlemen" struck up some lads from Kent
The next they sang was "Stille Nacht," "Tis ’Silent Night’," says I
And in two tongues one song filled up that sky.
"There’s someone coming towards us!" the front line sentry cried
All sights were fixed on one lone figure coming from their side
His truce flag, like a Christmas star, shone on that plain so bright
As he bravely strode unarmed into the night.

Soon one by one on either side walked into No Man’s land
With neither gun nor bayonet we met there hand to hand
We shared some secret brandy and we wished each other well
And in a flare-lit soccer game we gave ’em hell.
We traded chocolates, cigarettes, and photographs from home
These sons and fathers far away from families of their own
Young Sanders played his squeeze box and they had a violin
This curious and unlikely band of men.

Soon daylight stole upon us and France was France once more
With sad farewells we each began to settle back to war
But the question haunted every heart that lived that wondrous night
"Whose family have I fixed within my sights?"
’Twas Christmas in the trenches, where the frost so bitter hung
The frozen fields of France were warmed as songs of peace were sung
For the walls they’d kept between us to exact the work of war
Had been crumbled and were gone for evermore.

My name is Francis Tolliver, in Liverpool I dwell
Each Christmas come since World War I I’ve learned its lessons well
That the ones who call the shots won’t be among the dead and lame
And on each end of the rifle we’re the same.

ゥ1984 John McCutcheon/Appalsongs (ASCAP)

 第一次世界大戦の最初の年だった1914年のクリスマスの日、ドイツ、イギリスとフランスの兵士たちは上官の命令に反抗し、西部前線の3分の2にわたって敵と親しく交わった。ドイツ兵たちは「メリー・クリスマス」「あなた、撃たない。私たち、撃たない」というメッセージをつけたクリスマス・ツリーを塹壕から掲げた。何千もの兵士たちが、腐りかかった死体の散乱する、どちらの陣地でもない最前線の無人地帯を渡って行ったのだ。

 彼等は一緒にクリスマス・キャロルを歌い、家で待つ愛する者たちの写真を見せ合い、配給された食糧を分け合い、サッカーをやり、ブタの丸焼きまで一緒に作った。兵隊たちは、ホンの数時間前まで殺そうとしていた男たちと抱き合った。上官たちが敵を撃つように強制した場合には、上方を撃つようにして互いに警告しあおうという約束まで交わした。

 双方の司令部は身震いした。これはとんでもないことだ! 兵士たちは敵と同胞関係を築き、闘うことを拒否しているのだ。両方の将軍たちは、この自然に発生した平和的行為は反逆行為であり、軍事裁判に値すると宣言した。

 1915年の3月までに、敵兵との交友行為は根絶させられ、殺傷兵器がフルに稼動されるようになった。そして1918年の休戦合意までには千五百万人もが惨殺されることになったのだ。

 このクリスマス休戦の話を知る人は少ない。軍の首脳たちは、わざわざこんな話を広めようとはしなかったからだ。

***

 1988年のクリスマスの日、ボストン・グローブ紙は、地元のFM局がクリスマス休戦を歌った『塹壕のクリスマス』というバラードを何度か流し、それへの反響に驚いたという話を載せた。

 その歌は、クリスマス休暇の間、ボストンのいくつかのFM局で最もリクエストされる歌となった。「リクエストの数以上に私が驚かされたのは、そのバラードをはじめて聴いたという人たちからの反応でした」と、あるラジオ番組のホストは語る。「とっても感動して電話してきて、ときには涙まで流しながら、『今聴いたあの歌は一体なんなの!?』って聞くんです。」

 そうやって電話をかけてくる聴取者たちがどうして泣いてるのか、私にはよくわかる。クリスマス休戦の逸話は、人間について私たちが教え込まされたこととは正反対の話だからだ。それは私たちが、「こうあるといいのになぁ」と思う通りの世界を垣間見せてくれ、「これは本当にあったことなんだよ」と教えてくれる。テレビや新聞で語られる、「人生なんて卑劣でつまらないものだ」という概念を超えた、私たちが普段隠し去っている考えを思い出させてくれるのだ。それは、私たちの心の奥底に持っている願いこそが本当は真実なのだと聞かされることであり、世界は本当に変えられるということなのだ。

デイヴィッド・G・ストラットマン著
『世界は本当に変えられる-日々の暮らしの本当の意味』(ニュー・ディプロマシー・ブックス、1991)より引用。


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最終更新日  2004年01月05日 23時51分17秒
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