間近で見る象は確かにデカかった。アユタヤ遺跡観光の中に組み込まれている象園(?)での5分ほどのお散歩コースでのご対面だった。ここの象たちはみんなおとなしく…というより元気が無いように思えた。身体の割りに小さくつぶらな瞳には、哀愁が宿っていたようだ。ガイドさんの話によると、観光シーズンにはお客さんがたくさんで、収益が上がるので、象は大好きな果物とかサトウキビが食べられるが、オフシーズンには藁ばっかりとか…。私が訪れた7月の末ごろはちょうどオフシーズンなので、えさはもちろん藁だけだった。お土産を買うと餌代になるとの言葉にのせられて、象の刺繍をしたストラップを買った。日本円で1個300円くらいだったと思うが、普通に高いじゃないの!本当に餌代にしてんのかな?ちょっと疑わしい。そんなこんなで、象たちは切ない眼をしていたんだろうとへんな納得をした。
象に乗る時、3mくらいの
火の見櫓みたいなところに上がって、その上から背中に乗り移るのだが、その時一旦象の頭の上に足を置かないといけない。象の頭ってカッチ~ンと岩のようなのかと思っていたが、予想を反して布団を踏んだ時のように、ふんわりしていた。思わず『ごめんね。痛くない?』と誰に言うでもなく呟いてしまった。私が象なら、毎日毎日知らん人間に頭踏まれて、しかも餌は藁だけかよ~って腹立てるだろう。気の毒な話だ。
背中の上にベンチみたいな椅子がくくりつけられているだけで、象の乗り心地は、予想通りけっしていいものではなかった。特に腰を患っている私には、危険と隣り合わせだ。帰国して旦那に『象乗ったで~』というと『あんたチャレンジャーやな!!』と驚いていた。確かにそうだ。もう2度と乗ることは無いと思うが、いい経験だったとも思う。象さん!ありがとうよ~~!!
乗った姿を写真にとってもらったのだが、たまたま着ていた服が、象色で象の身体と一体化しすぎていたので、ここでは公開を憚っておこう。いつか画像処理(?)がうまくいったら皆さんにお見せしたいと考えているので、乞うご期待!(誰も待ってないか?)