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カテゴリ: *Cyber Boys City
「神谷浩史さん、お帰りなさい!」な、待望のパーソナリティ再登場です。
そしてゲストは、いよいよ再開される『鬼の風水』シリーズから、福山潤さん。 もう、たっぷりお話し下さって、内容豊富でした… え~と…神谷サンの、のっけのご挨拶… 語学留学の為に、トリニダード=トバゴへ半年行ってらしたそーですよ。 それで、外国人相手に「あぁ」とか「いや」とかではなく、「Yes」「No」ハッキリ言えるくらいの語学力を習得されてきたんだそーで… 暫しこの話題を引っ張ってらっしゃるもんだから、黙ってられなかった福山くん、「どこまで行くんだ…」とツッコミ一発。 それでも神谷サンってば、ずるずるネタを引き摺ってるもんだから、「見事な牛歩戦術だ」と福山くん。そして、「トリニダード=トバゴは英語圏じゃないだろう?」と…(これはスタッフさんが急遽調べて、英語圏だった事が判明。) 何だかとっても良いコンビネーションで、番組がスタートしました。 やっぱり、どんな風に神谷サンがオープニング・トークをされるのか、聴く方もドキドキしてましたけど、あえて明るく吹っ切れた感じに始まって、これで良かったなぁと思いました。 改めていろいろな経緯とかは、もういいと思うんです…神谷サンもお辛いだろうし… こうして、無事帰ってきて下さって、つい心配したくなっちゃうくらい精力的にお仕事を再開して下さって、以前より確実に多くの機会で神谷サンのお声が聴けていますから。 それがファンにとっても、何より一番嬉しい事ですよ… オープニング・トークの後に、『鬼の風水』のCMが流れました。 一年前に収録したものだそうで、福山くんがご自身の声に「若いな…」と。 この一年に声が老けたそうで…低音のお芝居が続いたので、確実に声が低くなったと…それって、「声が老けた」って言うより、「声が成熟してきた」って事だと思うけどなぁ。 何だか、私には‘永遠の25歳’ってイメージがある福山くんも、28歳だそうで…あら、ちょっとビックリ…でも、それで納得。福山くん、確実にお芝居変ったもの。幅がぐっと広がったし、役の捕らえ方を愉しんでるなぁ~って感じる事が多くなったし。 役者さんって、20台後半で一度変化があるような気がするんですよね。それを乗り越えると、次は30代半ばあたりにもう一山あって、それからは熟成期って気がします… 『鬼の風水』は、私は残念ながらご縁が無いんですけど… 何やら神谷サンの役は脚本の‘ト書き’が大仰なんだそうで、それを表現されるのが大変なんだとか。 「背筋が凍るような妖艶な笑みを浮かべる」とか、「無表情に官能的な声色で静かに囁く」とかト書きされたセリフが、実際は「あぁ」とか「ふっ…」とかって、一体… 反対に福山くんは長いモノローグやセリフがあって、それも大変だそうですけど、言い終わって息継ぎする時に神谷サンのト書きを見ると、「心が洗われる」って…オヤオヤ。 主役はセリフ量やモノローグ量が多いという事は、具体的に描かれるモノが多いので、つまり演じる上で情報が豊富という事です。 でも、サブだけど重要なキャラの場合、少ない情報で表現しなければならない「描かれない難しさがある」と仰っていました。だから、「喋った方が楽」と。 神谷サンが芝居について、「自分の引き出しの中に整理して入れてきた、これまでの経験や秘めたものを、音にする」と仰っていましたけど、そこで言われた「心を音にする」という言葉が、とても印象深かったです。 自分の引き出しの中に無いものは出来ないわけで、だから『鬼の風水』で共演している三木眞一郎さんや森川智之さんという「経験豊富で解っている先輩と対決するプレッシャーがある」と神谷サン。 プレッシャーを打破する為の一つの方便として、福山くんの「ベテランにも若い時があった」という言葉は、このあたりの役者気質を良く表してるなぁと思います。 「下克上したい」には、拍手! 若者はそうでなくっちゃ! そして神谷サンの「等身大の背伸びしない自分で表現して、その瞬間でしか出来ない一生懸命を表現していけたら…」は、年齢的にも、また経験的にも、福山くんとはまた違う段階にいらっしゃるからこその言葉で、とても感慨深いものがありました… 何だかとっても福山くんがON状態で、‘声優という職業について’というテーマ・トークでも、語るコト!語るコト! 福山くんは、とにかく声優に成ってからが大変で、「1年や2年勉強して出来るものでは無い」とキッパリ。今年で11年目に入られるそうで…もう、そうなるんだぁ…シミジミ. 「出来る人たちの中に入ると出来ない自分が居て、でもそれを認めたくない」とは、それは誰でもどんな職種でも抱く感情です。 でも、出来ない自分を認識して、挫折を知るという事は己を知る事になり、その際に自分に対してSかMかタイプが分かれるというあたり、とっても福山くんらしい… 自分に対してSだと出来ない自分が許せないので、厳しい事を言われて伸びるのだそうです。もちろん福山くんはこのタイプで、むしろ褒められると自分が甘えてしまうのだとか。 「自分が出来たかどうかは他者が判断する事で、自分は知らなくていい。出来ている事を褒められて満足したくない」とは、なんと潔い言葉! こうもキッパリ言い切るだけの事を福山くんはやってきて、しっかり自分の仕事を自覚して積み重ねてきたんだなぁという事が判るエピソードには、些か驚きました。 そういう事をしているとは、あまり他に匂わせないタイプではないかと感じていたので… 福山くんは、割合早くからアニメで様々な役が付いて名前を知られる存在だったけれど、神谷サンは、当初ナレーションの方が多くてアニメの役が付かなかったそうです。 そのあたりのお二人の経歴による違いが現れていたのが、ご自身が演じたキャラクターについての感覚でした。 福山くんは、「自分が認識されなくていい」とキッパリ。「○○の声をやっていた人だと気付かれないまま、面白いと思われたい」というのが、福山くんの役者としての欲なのだと… そのキャラクターにとって最も相応しい芝居が出来、しかも一般視聴者からそのキャラクターを面白いと強く印象に残せたら、それは役者の勝利に他なりません。 もちろん、たとえばアニメの場合、まず物語や作画があってキャラクターが存在するのですが、最終的にそのキャラクターの魅力を決定付けるのは、やはり声だと思うのです。 その声の存在こそを印象付けられれば、自分の名前など二の次、三の次、という感覚と同時に、与えられた役を十全にこなし、求められる以上の結果を表すくらいの手応えを欲する、役者としての芝居に対する貪欲さも感じて、ファンとして嬉しくなりました。 それに対し、神谷サンは「○○の役の人だと認識されたい」と仰いました。 それは、とっても正直に本音を仰っているように感じて、ちょっと切なくもなりました。 実際、去年のあの悪夢は、神谷サンにとって大変に大きなブランクだった事でしょうし、あるいは逃した好機もあったかもしれません。 神谷サンご自身には、まだこれから!という痛切な思いがあるのではないでしょうか。 本当に幸いな事に、神谷サンには未来がちゃんとあるのです。 「これぞ神谷浩史!」という場面が、いくらでも用意されているに違いありません… 神谷サンと福山くんの‘再会’は、おそらく『BLACK BLOOD BROTHERS』の打ち上げでしょう。 で、福山くんってば、神谷サンに「何奢ってくれるんですか?」って、ぼそり。 うん、キミたち、とっても男の子だね…… 神谷サンにとって一番印象深かった‘再会’は、三木眞一郎さんだったそうです。 収録現場で、三木さんは他の人と話していたのをわざわざ断って神谷サンの方へいらしたのだそうで、ちょっと素敵なシーンだなぁとその場面を想像してしまいました。 何となく、今回のこの番組の影の主役というか、その存在が大きかったのが実は三木さんでした。 ひょっとしたら……その音色的にも、三木さんの佇まいは、神谷サンにとってひとつの指針なのかもしれません… 今回はたっぷりじっくりお話し下さって、その上、前回の羽多野さんたち若手の質問をひらりと躱したり…何て素敵なお二人… 本当に、とっても嬉しい番組だったと思います。 次回は5月1日更新で、やはり『鬼の風水』からどなたかがご出演の予定だとか。 私としては、3回目に、5月に『世界の果てで待っていて』が発売されるし、『エス』でもご縁があったコトだし、黒田崇矢さんご登場が夢なんですけど…駄目かな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.14 14:13:26
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