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カテゴリ: *Cyber Boys City
成田剣さんの2回目。
ゲストは、とうとう発売になるシリーズ最終巻の『エス-残光-』から、神谷浩史さんです。 神谷サンの、この作品に対する想いが伝わってくる、ファンにとって嬉しい番組でした… パーソナリティーとしては最多出演数を誇る神谷サンですが、ゲストとしては初めてだそうです。 だから、仕切りの大変さを知ってるので、ゲストで楽させて貰おうと思って…と仰っていたものの、やっぱり作品についてだとか、話題転換だとか軌道修正だとか、番組の流れをスムーズにしてらしたのは神谷サンでした。 今回のナリケンさんは、とってもソフトな音色で、物語的にも話題的にも真面目な傾向でしたけど、ちらほらとナリケンさんらしいトコロが… バックステージ・ショウは、もちろん『エス-残光-』から。 事前にCMが流れて、神谷サンは照れてらっしゃいます。やっぱり、ご自分で演ってらっしゃるものを聴くのって、いくら役者さんでもフクザツなご心境…? ところが、ナリケンさんってば、「神谷くんて、自分で聴いて、自分に酔うタイプじゃない?」ですって! その上、「このヒト、意外にナルかも?」って…流石ナリケンさんと言うべきか… 『エス-裂罅-』が、シリーズ唯一の2枚組の為、収録が大変だったと神谷サン。 それは、サイバーさんの「抜き録りはせず、あくまでも掛け合いで…」という拘りから、スケジュールの都合で収録に3日かかったワケですけど。 当時を振り返って、「神谷くん、疲れてたね、さすがに…」とナリケンさん。 『エス』はモノローグが多い上に、物語がシリアスで重く、集中力を使う為、収録後ぐったりする、と神谷サン。 CD全体に満ちている緊迫感は、この神谷サンの集中力の賜物ですねぇ… 『エス』の初CDは、2005年の8月に発売されました。 原作は2005年2月初版なので、「わずか半年でCD化された」とその早さに神谷サンは気付かれたそうです。 で、そのワケは「サイバーさんが他に権利を上げたくなかった」と、他社に獲られるより先にまず第一巻!だそうで、つまり「サイバーさん的にそれだけ惚れ込んだ作品」と仰います。 ナリケンさんも、‘裂罅’‘残光’と物語に参加されて、「確かに面白かった!」と仰います。 神谷サンは「今は終ったので、回想できるけど…」と前置きされ、収録中は渦中に居るので、出来がどうなのか、聴き手が面白いと思ってくれているのか、判らなかったそうです。 ようやく全部が終った今になって、ナリケンさんのように「面白かった」と言われると、「安心する…」と仰っていました… 神谷サンが率直に仰った「渦中に在る時には判らない…」には、いろいろなモノが内包されているように感じたのですが、実際、神谷サンご自身にも感慨深い2年間だったご様子です。 第一作の『エス』の収録は、まず午前中にスタジオ入りして、スケジュール的に録れる部分を先行収録して、そして一旦別の仕事にお出掛け… で、その現場では杉田智和さんもいらして、そして終了後に杉田さんと一緒に『エス』収録スタジオへ戻って、メインの収録をされたのだそうです。 そして、第二作‘咬痕’は黒田崇矢さんが競演で、重量感のある作品だったと仰って…ナリケンさんに‘小鳥遊’の読み方クイズなどされつつ、作品を回顧されてました。 それにしても、よくご記憶なさってます、神谷サン… 五堂というキャラクターは、ナリケンさんにとっても特殊なモノがあったようです。 五堂のラストは劇的だったと仰いましたが、「あれで完結したな、と思った。あの結末は、彼らしい…」と、フェードアウトするのではなく、むしろカットアウトだったのが五堂らしいとご感想。 あれでラストではあるのだけど、実際にはまだ五堂の物語も終ってはいないとも言えるわけで、番組的には当然ネタバレは不可能だけど、本当はどんな風に五堂の心情を感じていらっしゃるかお聞きしたくてなりません。 ‘裂罅’の収録の際に、ナリケンさんには珍しいくらいのダメ出しがあって、ナリケンさんも五堂というキャラクターに戸惑いを感じられていたそうです。 狂気を前面に出すのか、内に秘めたる狂気なのか、難しい部分があったそうですが、その結果があのお芝居になったわけで… このあたり、役者自身の技量と演出側の的確さがあってこそなのだと実感しました… 神谷サンは、物語を着地まで導けた事が嬉しいと仰います。 シリーズを始めた以上、ラストまで辿り着かせたいという使命感を感じていらしたんですね。 これは、原作のファンとしてもありがたいなぁと思いました。 神谷サンは、この『エス』がサイバーさんでの初仕事で、ご自身のキャリア的にも初めての作品傾向であり役柄だったそうで、「現場で学んだ」と率直に仰ってました。 本当は、現場で学ぶのはいけない事だと仰りながら、「椎葉と一緒に成長できた」とキャラクターとシンクロできた手応えを実感していらっしゃいます。 「僕にとっても、宝物のような作品になりました」は、原作のファンにとってもこの上ない言葉で、役者さんにこんな風に言ってもらえた作品は、本当に幸せだなぁと思います。 そしてきっと、原作者の英田サキさんにとっても、嬉しい言葉でしょうね… CBCオリジナルの‘残光’CMを聴いて、期待感がひしひしと… でも、まだやっぱり「これを聴いたら終っちゃう…」という淋しさもあって、フクザツです。 とにかくこの週末、『エス-残光-』が手元に届くはずです。 覚悟を決めるか……な… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.21 14:38:26
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